- ページ12
-TY
TY「はい、ミルクティー」
JN「お、流石オッパ。分かってますね」
ジニの好物はミルクティー。
正直練習後のミルクティーなんて、俺だったら一滴もいらないけれど、この子は美味しそうにごくごくと飲む。
…ホントに、よくミルクティーなんて入るよね。
ジニ、お前の味覚、ちょっと疑うよ。
ミルクティーで復活したのか、溜まっていた愚痴を 息継ぎもせずに話し続けるジニ。
メインボーカルの肺活量は伊達じゃないな、と思った。
JN「カムバ2か月前にいきなりBTSに勝てとか言われて曲聴いてしかも明日までに覚えて来いとかレコーディングも翌日仕上げだったしホントにこの会社のスケジュール管理に文句言いたいですよ
ダンスだって1回振り全部入れた後にうちのダンスリーダーたちが修正とか入れてきやがったしボーカルも裏ハモ増えるわフェイク追加されるわまぁフェイクは私じゃないんですけど
あーホントに絶対殺す気ですよこの2か月で
マジで意味分からないくらいしんどいけど何だかんだめっちゃ楽しいー！！…っスー、ハー」
TY「よくそこまで話せたね…」
酸欠で軽く死にかけてるジニを見ながら、さっきジニが言っていたことを思い出す。
まぁ確かに、2か月でBTSに勝ては相当やばい。
けれど、しんどいしんどいと口では言いながらもどこか楽しそうなこの子たちを見て、少し安心した。
TY「今、楽しい？」
俺の言葉に少し驚いたような顔をしたジニ。
けれどすぐに笑顔になって。
JN「最高に楽しいですよ。ようやく制限がなくなったんです。私たちの実力が通用するかは分からないけれど、まずは自分たちの精一杯を見せられる」
いくら努力をしても、それを披露することすら叶わなかった今まで。
少なからず彼女たちを応援している人たちがいた中で、一生懸命にできないというのは、自分たちの精一杯を見せられないというのは、想像できないほどに辛いことだろうと思う。
いつかヒットする、いつか人気が出るから、なんて確証のない言葉を信じるしかなかった。
よく耐えたね、という想いを込めて頭を撫でる。
涙目になりながらも、明るい笑顔を浮かべるジニ。
TY「あれ、泣かないんだ。絶対泣くと思ったのに」
JN「泣くのは1位取った時って決めてるんです」
TY「涙目だけどね」
JN「零れてないから泣いたことにはなりません」
どうか、この子たちが成功しますように。
日陰だった彼女たちが、日の目を見れますように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
揚羽(プロフ) - wakaさん» 神様でしょうか…？来年、気持ちよく更新できるように頑張らせていただきます！どうか今後もよろしくお願いします^^ (5月1日 14時) (
レス) id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - yuyu83701920088さん» ありがとうございます！受験が終了したらたっぷりと更新させていただきます笑 どうか今後もよろしくお願いします^^ (5月1日 14時) (レス) id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 全力で謝らなくていいのよーー。第一希望に合格できるよう、受験勉強頑張って！！ (1月15日 10時) (レス) @page21 id: cdbb1440fc (このIDを非表示/違反報告)
yuyu83701920088(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です♪更新はいつになっても大丈夫ですのでお身体に気をつけてお過ごしください！応援しています！ (1月14日 22時) (レス) @page21 id: 2a17a2bb09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：揚羽 | 作成日時：2023年8月5日 14時
