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啓悟のお説教も未遂に終わり、手すりに腰をかけてから本題に入った
「それで、どうだった面会は。会ってみて何か掴めた？」
「･･････何も」
そう一言だけ溢す。
何も分からなかった、視えなかった。こんなこと初めて。
「君の本性がどこまでも冷酷だからだ」
「君は目的のためならいかなる感情、人をも切り捨てる。それが誰であろうとね」
「･･････」
「A？」
オール・フォー・ワンからは敵意も、悪意すら感知できなかった･･･
純粋なんだ、あの言葉は全て。
苛立たせるためでも錯乱させるためでもない。
淡々と、事実のみを言っていたにすぎない。
一体、どこから事実が漏れたのか
「A、君はいずれ僕の
「これは予言だ･･･楽しみにしているよ────僕の可愛い
この予言も、事実なのか･･････
────ポン、と頭に何かが乗った重さで現実に引き戻された
「何か不安になることでもあった？」
「･･････「別に」･･･！」
声が思わぬところで重なり、ハッと横を見る。
言うと思った、となぜか啓悟は少し影のある笑みを浮かべていた
「本当は言ってほしいんだけどね。Aが嫌なら無理には聞かないよ」
本当は言ってほしいけど、と再度ぼやきながら
髪を撫でていた手が下に降りて、わたしの小指と絡める
「でもこれだけは覚えておいて･･････俺は何があってもAの味方だから」
キュッと握られたわたしよりずっと大きい手は、冷え切ったわたしの手をじんわりと温めた。
「絶対、何があっても離れないよ」
「うん･･････」
何の根拠もない言葉
でも、なんだかあったかい･･････
ここに来てからずっと肩に力が入っていたと、初めて自覚したのもこの時だった。
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11才のバカ - オール・フォー・ワンの結末マジ気になるんだけどこれから更新されるかな…？ (2023年5月8日 22時) (
レス) @page21 id: 470dc29d1f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - えっ､､めっちゃ続きが気になります､､!更新頑張ってください！！！！ (2022年11月5日 21時) (レス) @page1 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年2月19日 14時
