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────･･･全てを知る者？
「信じられないって顔だね」
仕方ないか、とでも言うように穏やかに、静かに笑っている･･･なのに
その笑みの奥には、計り知れない不気味さが燻っていた。
「･･････当たり前」
さっきまでの陽気な雰囲気はなくなり、薄暗い雰囲気が部屋を支配している
「君が信じようと信じまいと関係ないがな。事実僕は君は知っているんだ」
オール・フォー・ワンの声は嫌な程よく響くように聞こえる。
命を握られてもなお、自分は
「･･････」
わたしは、オール・フォー・ワンとの面識はない。
錯乱のためのでまかせなのか･････
「ああぁ･･･これはすまない。混乱させてしまったかな？だけどね、これは決して嘘ではないよ」
わざとらしく声を上げるオール・フォー・ワン。
わたしの思考を見透かした物言いに、黙って聞いてることしかできない
「それに、君に嘘をついたとして何の意味もないだろ」
「･･････どうして？」
「君の本性がどこまでも冷酷だからだ」
ピクっ･･････
机の下で、無意識に指が反応した。
「君は目的のためならいかなる感情、人をも切り捨てる。それが誰であろうとね」
常時一定に保たれているはずの室温が数度下がった･･････
オール・フォー・ワンの温度のない無色の声、わたしの本来の性質を体現したかのように
「僕の言葉が嘘であろうと真実であろうと関係ない。僕が
･･････
冷血ではなく、冷酷。
あなたは、本当にわたしのことを知ってるの？
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11才のバカ - オール・フォー・ワンの結末マジ気になるんだけどこれから更新されるかな…？ (5月8日 22時) (
レス) @page21 id: 470dc29d1f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - えっ､､めっちゃ続きが気になります､､!更新頑張ってください！！！！ (2022年11月5日 21時) (レス) @page1 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年2月19日 14時
