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タルタロス･･･"奈落"を表す神の名前
「会えて嬉しいよA。元気そうでなにより」
「･･････」
分厚いガラスを挟んだ向かい側には全身を拘束されたオール・フォー・ワン
「学校は楽しいかい？まさか君が学校に通うとは夢にも思わなかったよ」
本当にどうでもいいくだらない会話を一人ペラペラ喋り続ける。
付き合ってられない･･･わたしには用事があってわざわざこんな所まで来たんだから
「･･･関係のないことは言わなくていい。死柄木弔について、知ってることを話して」
「そう急ぐなよ、久しぶりの再会じゃないか！もっとゆっくり過ごそう」
久しぶりの再会･･････？わたしがあなたに会うのはこれが初めてのはずだけど
･･････何かほかに、死柄木以外のことで知ってることでもあるのか
「･･････あなたの都合は関係ない･･･あなたが言った。わたしになら死柄木のことを教えてもいいと」
正確には死柄木の今後の動向について
･･･なぜ表向きただの学生のわたしを指名してきたのか理解できないけど
────もしかして、あなたの知る
呼吸器マスクの隙間から、オール・フォー・ワンの口角がニヤッと上がる
「ああ確かに言ったよ。だが悪いね･･･僕も何も知らないんだ。弔はすでに僕の手から離れているからね」
「･･････くだらない。そんなことを言うためにわたしを呼んだの？」
「そうイライラするなよ。僕だって君の近況を知りたかったんだ。僕はここから動けないし、君を呼ぶには口実が必要だった」
「･･･危険を冒してまですることじゃない」
「僕にとってはそれだけ価値のある行動さ」
ジ────･･･
ジ────･･･
部屋の四隅で、今も銃口付きの監視カメラがいつでも撃てるようオール・フォー・ワンに構えている
どんな理由があろうとも、外部から誰かを呼ぶなんて脱獄を疑われても仕方ない。
今回は対象がわたしだったから、理由が理由だったから許可が降りただけ
「･･･その妙な馴れ馴れしさにも、何か理由があるの？」
「それはまだ内緒だ」
フフフ･･･と薄ら笑いが白く冷たい部屋に響くと、銃口が一斉にある一点に向く
その威圧も鼻で笑うと、オール・フォー・ワンは言った
「ただまァ一つ言うなれば･･････僕は君の全てを知る者だからかな」
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11才のバカ - オール・フォー・ワンの結末マジ気になるんだけどこれから更新されるかな…？ (2023年5月8日 22時) (
レス) @page21 id: 470dc29d1f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - えっ､､めっちゃ続きが気になります､､!更新頑張ってください！！！！ (2022年11月5日 21時) (レス) @page1 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年2月19日 14時
