隣にいる理由【ギアッチョ】リクエスト･とくさん ページ6
お前、どうして俺の隣にいるんだ？
「…え？」
隣の男から飛びだした言葉に、私は思わず顔を上げていた。
「なに、急に…？」
「…いや」
珍しく歯切れの悪い返事に、少し眉を顰める。
「まさか…スタンド攻撃？」
「ンなヘマこくわけねェだろうが、ボケ！！」
「…だよね」
私はそう言って、運転席に座る彼を見つめた。
「でも、変だよ。ギアッチョ、やっぱり何か…」
突然、ギアッチョは車を止めた。
「お前はよォ！！なんで俺の隣にいるんだよ！！」
そう言って、ギアッチョが勢いよく私の肩を掴む。
「なァ！！！」
怒鳴るギアッチョの目が微かに揺れているのを見て、私はおずおずと口を開いた。
「ギアッチョ、私…」
「あ！？」
「貴方に嫌われるようなことを…してしまったのかな？」
私の言葉にギアッチョの目が見開かれ、逸らされ、伏せられた。
「A…今から言うことは、もう二度と言わねぇから、絶対聞き逃すな。あと、誰にも言うんじゃあねぇぞ」
ギアッチョはそう言うと、躊躇うように口を開いた。
「俺ァよォ…わかってんだ。愛想は悪ィし、すぐにキレちまう、他の奴らに比べて扱い辛ェ、面倒くせェ野郎だって」
「…！」
「それに、お前には滅多に好きだとか大切だとかも伝えねぇ、恋人らしい事は何も出来ちゃいねェんだ。なのによォ…」
ギアッチョは絞り出すような声で呟いた。
「お前、なんで俺の隣にいるんだよ…」
「…ギアッチョ」
「あ…？」
ギアッチョの唇にキスを落とす。途端にギアッチョがサッと赤くなった。
「て、てめぇ！話の途中にいきなり何を！！」
「私が貴方の傍にいるのは、貴方が好きだから以外の理由はないよ」
道で歩けば車道側を歩いてくれるし、任務の時は私を守れる場所に必ず連れていく。言葉よりも行動で愛を示してくれる。
私の肩を掴む手にそっと手を乗せると、ギアッチョの目が見開かれ、そして少しだけほっとしたような顔をした。
「…ただ、ちゃんと伝えてくれるのは大歓迎だから、ね？」
そう言った私にギアッチョの顔が真っ赤になった。何度か苦悶の唸り声のような声を上げるギアッチョに笑っていると、ギアッチョは蚊の鳴くような声で呟いた。
「お前のそばは、なんつーか…居心地がいいんだよ。いつもよりイラつかなくて済むしよォ……だから…」
ガリガリと頭を掻きながら、ギアッチョはそっぽを向いた。
「その、なんだ……好きだ、お前の事」
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りと(プロフ) - ∴さて、どこへ行こうか。さん» リクエストありがとうございます！返品が遅くなってしまい、大変申し訳ありません<(_ _)>リクエストの方、承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で取り扱わせて頂きたいと思います(^^♪ (2021年8月23日 23時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ?さん» ？さん、リクエストへの返信が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせていただきますヽ(*^^*)ノ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モカさん» 返信がとても遅くなってしまい、申し訳ありません！リクエスト、承りました！ (2021年7月19日 22時) (レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
∴さて、どこへ行こうか。 - リクエストです。普段甘えない花京院典明の恋人(夢主)が甘える、という内容なのですがよろしいでしょうか？出来れば生存ifを希望します… (2020年11月6日 19時) (レス) id: a195df0bb5 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - リクエなのですが、露伴先生と病弱な夢主が恋人関係なのですがその病弱な夢主が意外にも悪徳的なスタンドを持っている事を知って何があったのかと聞くと泣きながら過去にあった親からの虐.待などを夢主が語っていき、その日は思う存分甘えされるみたいなのをください！ (2020年3月27日 16時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2019年1月9日 21時
