confortevole【ジョルノ・ジョバァーナ】リクエスト･逆叉さん ページ14
パッショーネのボスには隙がない。
敵味方関係なく、人は彼をそういう風に見ていた。実際私もそう思っていた。
だが、彼も人間だ。ずっと「偉大なボス」のままではいられない。
「…おかえり、ジョルノ」
小さく微笑むと洒落たスーツの上着を放り投げ、ジョルノはこちらに歩いてきた。束ねた髪は解き、カールさせた前髪をかき乱す。ネクタイを緩めてシャツのボタンを外すと、彼はどさりと私の体に倒れかかってきた。
「…ただいま」
ぽそり、と呟かれた声には疲れが滲んでいる。
「今日はお疲れなのね。厄介な連中との会合だったらしいじゃない」
「…ああ。だが、成功はさせたんだ。交渉にこちらが不利になる条件はつけさせなかった」
「そう…よく頑張ったわ」
ふわふわとした髪を撫でてやると、彼はどこかくすぐったそうに目を細めた。
「…さて、頑張ったあなたにご褒美。何か食べる元気は残ってる？」
「貴女が食べさせてくれるなら」
「そ、じゃあそこに座って」
ジョルノをソファに座らせて、冷蔵庫を開く。冷やしておいたそれを取り出し、ジョルノに見せてあげると、彼の目が少年のように輝いた。
「これ…！」
「そう、プリン」
私は匙にすくって彼の口元に持っていった。
「好きでしょ？」
私の言葉に彼は嬉しそうに微笑んで口を開けた。
私の太ももに頭を乗せて、お腹に顔を埋める彼の柔らかな髪を撫でた。
プリンを食べた後、眠くなったというジョルノに膝枕をしてやると、彼はすぐに眠ってしまった。その姿に、自分がジョルノにとって力を抜ける場所なのだろうと少し自惚れてしまう。
(フーゴ君にお願いしてオフの日を作ってあげなくちゃ)
そんなことを思いながら、彼の頭を優しく撫でた。
ギャングとしての人生の長さも、歳も、私は彼より上だ。だから、せめて彼の支えになれる女でありたい。
そんなことを思っていると、不意にジョルノが寝返りを打った。
「A…」
寝起きで掠れた声と共に、眠そうな目がこちらを向いた。
「おはよう、気分はどう？」
私の言葉にジョルノは小さく首を横に振る。
「まだ、貴女が足りない…」
体を起こすと、ジョルノは私を抱きしめた。
「ねぇ、フーゴに明日は休みにしてもらってるんだ…」
ちょっと私を抱きしめる力が強まる。甘えるような瞳が私を見上げる。
「だから、今夜はそばにいて」
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りと(プロフ) - ∴さて、どこへ行こうか。さん» リクエストありがとうございます！返品が遅くなってしまい、大変申し訳ありません<(_ _)>リクエストの方、承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で取り扱わせて頂きたいと思います(^^♪ (2021年8月23日 23時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ?さん» ？さん、リクエストへの返信が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせていただきますヽ(*^^*)ノ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モカさん» 返信がとても遅くなってしまい、申し訳ありません！リクエスト、承りました！ (2021年7月19日 22時) (レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
∴さて、どこへ行こうか。 - リクエストです。普段甘えない花京院典明の恋人(夢主)が甘える、という内容なのですがよろしいでしょうか？出来れば生存ifを希望します… (2020年11月6日 19時) (レス) id: a195df0bb5 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - リクエなのですが、露伴先生と病弱な夢主が恋人関係なのですがその病弱な夢主が意外にも悪徳的なスタンドを持っている事を知って何があったのかと聞くと泣きながら過去にあった親からの虐.待などを夢主が語っていき、その日は思う存分甘えされるみたいなのをください！ (2020年3月27日 16時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2019年1月9日 21時
