忘れないよ(マルコ) リクエスト・らくがきみんと★さん ページ10
貴「久しぶり。」
お墓に向かって杯を上げる。
？「…Aかぃ？」
貴「マルコ。」
振り返ると、マルコがこっちへ来ているところだった。
その腕には花束。
貴「あの人達は…花で喜ぶのかな。」
マ「それもそうだねぃ…。」
オヤジは酒が好きだったし、エースはよく食べるやつだった。
サッチは…自分の料理を食べて喜ぶ私達の笑顔が好きだった。
貴「…マルコ、少し話そうよ。」
マ「あァ。」
2人でお墓を見上げた。
貴「立派なお墓だね…。」
マ「赤髪にゃ…恩を返しきれねェな。」
貴「そうだね…。」
ほんの少しだけ、目の前が霞んだ。
貴「…オヤジも、エースもサッチも…みんな天国で幸せにやってるよね。」
マ「当たり前だろィ。今頃、天国で宴してるかもねィ。」
冗談交じりのマルコの言葉に笑う。
貴「そうだね…。」
ーお前は俺の娘だァ…A…‼︎
ーお、うまいか‼︎そりゃあ良かった‼︎
ーA、こっち来て一緒に飲み比べやろうぜ‼︎
懐かしい3人の言葉が蘇る。
マ「なぁ、A…お前、まだ耐えてんのかィ。」
貴「…。」
私は三人が死んだ時、泣かなかった。
俺が死んでも泣くな。
それがオヤジとの最後の約束だから。
マ「…A。」
マルコが名前を呼んだ。
ーギュ…‼︎
優しく、それでいて強く、マルコが私を抱きしめる。
マ「もういいんだ…泣いても。」
優しいマルコの声に、抑えていた何かが溢れ出した。
貴「っ…ゔぅ…‼︎うぅ…‼︎」
本当はずっと泣きたかった。
子供のように叫んで、喚きたかった。
また、あなたの大きな手で頭を撫でて欲しい。
また、君の美味しいご飯が食べたい。
また、君とバカみたいに笑い合いたい。
貴「ああああああああああああっ‼︎‼︎」
マルコの腕の中で泣き叫んだ。
会いたい…！
もう一度、声が聞きたい…！
マルコの暖かい手が、優しく私を包む。
マ「A、我慢しなくていいんだよィ。」
マルコが優しい声で言った。
小さく、だけど何度も頷く。
貴「ねぇ、マルコ…一つ約束しよう…！」
私はその日、マルコと約束をした。
その約束を私はどんなことがあっても守り続ける。
これから先、どんなことがあっても…
ー私達が愛し、私達を愛してくれた彼らを
ー絶対に忘れない
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カノン(プロフ) - りとさん» ありがとうございます！お願いします！ (2015年4月24日 18時) (
レス) id: a1e2e6e512 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - スペードさん» 感想ありがとうございました！ジンベエ楽しかったです！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モンブランさん» いえいえ、どういたしまして！楽しかったです！！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - カノンさん» お久しぶりです！リクエスト了解しました！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ガナッシュさん» リクエスト了解しました！早く書き上げますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2014年12月16日 23時
