ほんの少し（ゾロ&サンジ） リクエスト・スペードさん ページ49
貴「…寒い。」
はぁと白い息を吐く。
今のグランドラインの天候は雪。
船にもうっすらと雪が積もり始めている。
サ「Aすわぁ〜ん♡寒いなら俺が暖めますよ〜！」
貴「…別に大丈夫。」
サンジを軽くあしらい、甲板に出る。
寒いのは苦手だけど、雪は好きだった。
白い綿のような雪に手を伸ばす。
貴「…綺麗。」
甲板の真ん中にゆっくりと腰を下ろした。
ゾ「好きなのか、雪？」
貴「！」
突然のゾロの声に慌てて振り返る。
ゾ「あ、悪りぃ。驚かせたか？」
貴「べ…別に。」
珍しく上着を着ている。
首を振ると、また空を見上げた。
まだ雪は止みそうにない。
貴「…へくし…‼︎」
寒いせいかくしゃみが出た。
ゾ「寒ィのか。」
貴「少しだけ。」
少しゾロが私を見た後、突然上着を脱いだ。
その上着を私にかける。
貴「ゾロ…？」
ゾ「これで暖けェか？」
そう言うと、ゾロがふいとそっぽを向いた。
照れているんだろうな。
貴「…うん、暖かい。」
ゾ「そうかよ。」
サ「Aすわぁ〜ん！…ってなんでクソまりもがいんだよ⁉︎」
ゾ「あァ？俺がAのそばにいちゃ悪いのかよ？」
ゾロが不服そうにかえす。
サ「あたりめェだ、クソ剣士！」
ゾ「何だと？」
貴「や、止めて！喧嘩は良くない…！」
慌てて二人を止める。
サ「はい♡」
ゾ「…わーったよ。」
良かった、喧嘩にならなくて。
サ「…Aさん、その上着…⁉︎」
サンジがあんぐりと口を開けて私を見ていた。
貴「…？ゾロが貸してくれたの。」
そう言うと、サンジが私の隣に座った。
ーぎゅ…
サンジが私の片方の手を握った。
貴「サンジ？」
サ「こうしたらもっと暖かいですよ！」
サンジがにっこりと笑う。
確かにサンジの手は暖かい。
貴「ほんとだね。」
優しく手を握り返す。
ゾ「…。」
ゾロが私の服の裾を引っ張った。
貴「？」
ゾ「…ん。」
ゾロが手を差し出していた。
貴「…？」
おずおずと手を握ると、満足そうな表情を浮かべるゾロ。
ゾ「あったかいだろ。」
貴「…うん。」
ゾロもサンジもとても手が暖かい。
二人の手を少し強く握った。
貴「ありがとう。」
二人に優しく微笑む。
貴「あのさ、二人とも…」
ゾ・サ「「ん？」」
ーほんの少しだけ寒さが好きになったよ
ーそれでね…
ーもっとゾロもサンジも好きになったんだ
いってきます（ジンベエ） リクエスト・モンブランさん→←私だけ（ルフィ） リクエスト・綾瀬 りほさん
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カノン(プロフ) - りとさん» ありがとうございます！お願いします！ (2015年4月24日 18時) (
レス) id: a1e2e6e512 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - スペードさん» 感想ありがとうございました！ジンベエ楽しかったです！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モンブランさん» いえいえ、どういたしまして！楽しかったです！！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - カノンさん» お久しぶりです！リクエスト了解しました！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ガナッシュさん» リクエスト了解しました！早く書き上げますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2014年12月16日 23時
