当たり前のこと（サンジ） リクエスト・カノンさん ページ45
敵との戦闘を終えた時だった。
少し離れたところにAちゃんがうずくまっていた。
サ「Aちゃん、どうした⁉︎」
慌てて駆け寄ると、腹に深い刺し傷があった。
致命傷ではないだろうが、このまま立ち上がって逃げるなんてとても出来ないだろう。
貴「サンジ…先に逃げてて…‼︎私ならなんとか逃げられるから…！」
無理に笑顔を見せてAちゃんが言った。
サ「…。」
もうじき、海軍の援軍がここまで来るだろう。
そうなれば、Aちゃんが逃げるなんてとても出来ない。
貴「サンジ…行って…！私なら平気だから…！」
サ「…出来ない。」
貴「え…？」
Aちゃんを抱え上げた。
貴「！」
サ「レディ1人をこんな所に置いていくなんて、俺には出来ないよ。一緒に逃げよう。」
そう言ってニッと笑う。
貴「貴方も酷い怪我をしてる…！抱えて逃げるなんて、やめて…‼︎サンジが…！」
泣き出しそうな声で言うAちゃんに微笑んだ。
サ「これより酷い怪我なんてたくさんしてるから、大丈夫。」
貴「でも…‼︎」
サ「Aちゃん、俺を信じて。」
貴「！」
君はいつだってそうだ。
君は俺たちに元気な所しか見せない。
君は俺たちに決して弱いところを見せない。
仲間を頼ろうとはしない。
サ「…帰ろう、サニー号で仲間が待ってる。」
貴「…うん。」
だけど、せめて俺には弱いところを見せて欲しい。
俺がAちゃんの支えになってあげたいんだ。
サ「痛くないかい？」
貴「うん…大丈夫。」
長い睫毛を伏せて小さく頷くAちゃん。
貴「あの…サンジ…」
サ「ん？」
貴「…ありがとう。」
サ「当たり前さ。」
そう言って笑う。
貴「…いつも、本当にありがとう。」
サ「いいんだ。当たり前のことなんだから。」
貴「…当たり前なんかじゃないよ？」
サ「俺にとっては当たり前なんだ。」
ー愛する君を守ってあげられるなら
ー愛する君を支えてあげられるなら
ー俺は何だってやるさ
ーそんなこと、当たり前だろ？
会いたくて（ドレーク） リクエスト・らくがきみんと★さん→←この温かさを（ロー） リクエスト・46猫さん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カノン(プロフ) - りとさん» ありがとうございます！お願いします！ (2015年4月24日 18時) (
レス) id: a1e2e6e512 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - スペードさん» 感想ありがとうございました！ジンベエ楽しかったです！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モンブランさん» いえいえ、どういたしまして！楽しかったです！！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - カノンさん» お久しぶりです！リクエスト了解しました！ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ガナッシュさん» リクエスト了解しました！早く書き上げますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年4月24日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りと | 作成日時：2014年12月16日 23時
