ONEPIECE×貴女＝？3

Someday my prince will come (サンジ) リクエスト・カノンさん ページ26

貴「いつか王子様が迎えに来てくれないかな。」

スイーツを頬張りながらフゥとため息をつく貴女。

サ「王子様…？」

貴「女の子の憧れ…ね。」

ふわりと貴女が微笑む。

サ「王子様って…どんな奴がいいんですか？」

貴「そうね…。」

考え込む貴女。

その姿は絵画のように美しく見えた。

貴「…。」

ああ…このまま時が止まってしまえばどれほど幸せだろうか。

彼女の美しい姿…まるで異国のお姫様のような何処か気品が溢れる姿をずっと見つめていたい。

ああ…貴女を俺だけのものにできたら…。

貴「…不思議だわ。」

サ「どうかしましたか？」

貴「笑わないで聞いてくれる？」

サ「もちろん。」

彼女がわずかに頰を染めた。


貴「どれだけ考えても、サンジが思い浮かぶのよ。」


彼女の言葉に胸が高鳴る。

貴「強くて、かっこよくて、紳士的な人って考えたら…サンジしか出てこなくて…。」

どんどん赤くなっていくAさん。

貴「ごめんなさい。変なこと言ってしまって。」

はにかみながら笑う貴女。

サ「…あの、Aさん。」

貴「何？」

高鳴る鼓動を押さえるためにゆっくりと深呼吸をした。


サ「貴女を迎えに来る王子様は…俺じゃダメですか？」


貴「！」

彼女の頰が赤く染まる。

サ「貴女のことがずっと愛しくて仕方なかった…。」

優しく手をとった。

彼女の白い手に優しく口づけをする。

サ「その手も…」

美しい艶のある髪に触れた。

サ「その髪も…」

彼女を優しく見つめる。

サ「貴女のその全てが、俺を惹きつける…。」

貴「サンジ……。」

貴女の指が俺の髪に触れる。

貴「私も…貴方が好きよ。」

その優しく、気高く、美しい表情に更に愛しさが募る。

貴「貴方の全てが…。」

まるで夢みたいだ…。

貴女が俺を…。

サ「…Aさん。」

その華奢な体を優しく包み込むように抱きしめた。

確かな暖かさにこれは夢ではないと確信させられる。

更に強く抱きしめた。



ーAさん…貴女を必ず幸せにします…！

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