その強引さも【ロロノア・ゾロ】 ページ2
｢A、俺と来い｣
そう言って私の手を引く貴方の背を見つめた。1歩が大きな貴方の歩幅に合わせて歩くのにも、もう随分と慣れた。
｢これ、やるよ｣
突然渡された花束に、困惑させられるのも慣れた。突然渡したのはそっちのくせに、なかなか受け取らない私に花束をぐいと押し付ける真っ赤な顔の貴方の顔には、まだ慣れない。
｢…貴方は強引な人ね｣
｢嫌かよ｣
｢嫌じゃないわ｣
貴方と話すうちに、遠回しな言い方は好まないらしいことを知った。それ以来、話し方は直接的にしている。
気まぐれなくせに根は真面目なのか、私の話を遮らないことも気がついた。強引な所もあるけど、根は真面目で優しい人なのだろう。
たくさんの時の積み重ねが、私と彼の距離を詰めているような気がして、過ぎゆく日々が愛おしい。
｢お前、あのコックが好きなのか？｣
ある日不意にそう言われて、私は思わずポカンと口を開けた。なにかの冗談かと思ったが、この人が冗談が得意でないことは知っている。
｢どうしてそう思うの？｣
｢あいつの前ではよく笑うだろ、お前｣
(…嫉妬、してるの？)
こちらを睨むように見つめる不満げな顔はそう期待させる。
｢笑わされるより驚かされることの方が多いもの、あなたって｣
｢嫌か？｣
｢そういうわけじゃないわ｣
私の答えに納得がいかないのか、貴方は私の顔をじっと見た。
｢…あのグル眉に負けるのは嫌なんだが｣
｢勝ち負けの話じゃないわよ、こんなことって｣
｢お前があいつに笑わされてるのが気に食わねェ｣
私の言葉を聞いているのかいないのか、ゾロは眉間に皺を寄せた．ぶすっとした顔の彼に思わず笑っていた。
｢何笑ってんだよ…！｣
｢ご、めんなさい…フフ、貴方ってば……妬いてくれたの？｣
そう言った途端、貴方の顔は真っ赤に…なると思ってた。私の事を見つめる顔はいつもと違って真っ直ぐにこちらを見つめている。
｢ああ、妬いてる｣
はっきりとそう言い切ると、彼のゴツゴツとした大きな手が私の頬を包んだ。思わずドキリとした。
｢だから、笑え｣
｢笑え、って…｣
｢あいつの前でより、俺の前で笑え｣
私の頬をこねくり回すゾロに私はまた笑い出した。
｢貴方ったら強引なこと言うのね｣
｢嫌かよ｣
いつもの会話だ。でも、いつもと違う貴方を見せてもらったのだから、私も今日はいつもより素直に言ってみることにした。
｢いいえ、好きよ。貴方のそういうところ｣
優しい人【サンジ】→←見つけてくれるから【モンキー・D・ルフィ】
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りと(プロフ) - こゆさん» お返事が遅くなってしまい、すみません<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせて頂きますねヽ(*^^*)ノ (2021年8月11日 19時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
こゆ - 夢主がロシナンテと女性が仲良さげに話していて嫉妬する話を見て見たいです！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 0874e209a6 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - マリコさん» マリコさん、リクエストありがとうございます！しかし、残念ながらこのリクエストは受けられません…すみません<(_ _)>プリキュアに関する知識がないことや、私自身の地雷に抵触する部分がありますので…|ω･`)他の短編集でのリクエストをオススメします(´∀｀*) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、本当に励みになります(^^♪修正・加筆後に、また新たなお話を追加していく予定ですので、待っていていただければ嬉しいです(*´∀｀) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ☆kon☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(>人<) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年1月16日 22時
