この感情は【サンジ】 リクエスト・速水ヒロcv前野智昭love♪さん ページ23
知られたくない。
付き合う前から、ちゃんとわかっていた。彼はとても優しい人で、特に女性に対してはその優しさがわかりやすく向けられるんだ、ということは。
「ナミすわァ〜〜ん！！ロビンちゅぁ〜〜ん！！」
ナミとロビンがこちらを見た。私のことを気にしてくれているのだろう。私は、気にしないで、と微笑んで船室の中に入った。
(私って、どうしてこうなのかしら…)
自分に自信があれば、きっとサンジくんが他の仲間たちに優しい態度を取ったって気にもしない。だけど、私にはそれは出来ない。
人の姿や声を避けるように、私は船の図書室に入った。船底の窓の外には美しい海の青色が広がっている。その海の青を見ながら、私は何度も深呼吸を繰り返した。胸に溢れてくる"どす黒い何か"が去ってくれるのを今は待つしかない。
(いつもこうやって、逃げてばっかりだわ)
彼の女性に親切な姿を見るたびに、このどす黒い感情は胸の奥から顔を出す。それが何なのかがわかってはいる。だけど、それに向き合うのが嫌で、苦しい。そして、何よりこの感情を彼にに知られるのが怖い。
そっと膝を抱えて、図書室のソファに身を縮めていた時だった。
「Aちゃん！！ここにいたのか！！」
今、一番会いたくない人の声がした。思わず顔をあげた私の視界には、息を切らして安堵した表情を浮かべる彼がいた。
「よかった…やっと見つけられた…」
身の置き場もない思いの私に、サンジくんはゆっくりと近づいてきた。そっと私の顔を覗き込むと、サンジくんは微笑んだ。
「嫌いになられたのかと思った」
「き、らいになんて…」
なれるはずがない。だが、彼の目を見ると思わず言葉に詰まった。胸の中の感情を見透かされてしまいそうな気がして、私は慌てて顔を逸らした。
「Aちゃん？」
「い、まは…話したく、ない」
「…俺は、君を怒らせた？」
その言葉に、胸の中の感情が口を開かせた。
「私…器が小さくて、嫌な女よ」
「え？」
「あ、なたが…他の女の人に優しくしているのを見ると、苦しくなるの」
恥ずかしさに顔を覆う。
「私、嫉妬してるんだわ」
私の言葉に、サンジくんがいきなり額にキスをした。
「なあ、Aちゃん。恋人に嫉妬されて喜ばない奴はいねェんだぜ？」
顔を上げた私に、今度は優しく唇にキスが落とされる。
「あんまりに可愛い感情だからね」
Never Forget You【ポートガス・D・エース】→←おやすみなさい【トラファルガー・ロー】
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りと(プロフ) - こゆさん» お返事が遅くなってしまい、すみません<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせて頂きますねヽ(*^^*)ノ (2021年8月11日 19時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
こゆ - 夢主がロシナンテと女性が仲良さげに話していて嫉妬する話を見て見たいです！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 0874e209a6 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - マリコさん» マリコさん、リクエストありがとうございます！しかし、残念ながらこのリクエストは受けられません…すみません<(_ _)>プリキュアに関する知識がないことや、私自身の地雷に抵触する部分がありますので…|ω･`)他の短編集でのリクエストをオススメします(´∀｀*) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、本当に励みになります(^^♪修正・加筆後に、また新たなお話を追加していく予定ですので、待っていていただければ嬉しいです(*´∀｀) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ☆kon☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(>人<) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年1月16日 22時
