ONEPIECE×貴女＝？

トラブルメーカー(コビー) ハロウィン企画 ページ46

「くぉらぁぁぁぁ‼︎」

怒号の聞こえた方に目を向ける。

貴「なんでダメなのよ‼︎今日はハロウィンでしょ、仮装ぐらいしたっていいでしょうが‼︎」

同期の中で一番強くて、一番美人で…一番の問題児。

「軍の風紀がみだれる！ダメに決まってるだろうが‼︎」

貴「これぐらいで乱れる風紀なんてたかが知れてんのよ！」

「何だと‼︎」

自由奔放で団体行動は大の苦手、いわゆるトラブルメーカー。

だけど単体では、海軍将校並…いや、それ以上の力を発揮する。

そんな貴女に恋心を抱いていた。

貴「…あ！コビー‼︎」

僕に気付いたのか、上官の説教の最中にブンブン手を振る貴女。

なんとなく振り返しておく。

ヘルメッポ君はさっさと歩いて行ってしまった。

貴「トリック・オア・トリート‼︎」

「まだやる気か‼︎」

ーゴンッ‼︎

貴「って‼︎!殴らないでよ、痛いじゃない‼︎」

「貴様も手を振りかえすな、コビー‼︎」

コ「す…すいません‼︎」

そのあと、2人でクドクドと長い説教を受けた。


貴「…コビー、ごめんね？なんかとばっちり受けたよね。」

コ「気にしないでください！」

ニコニコ笑いながら返答する。

彼女のせいでとばっちりを受けることはすでに慣れた。

コ「あ、そうだ。」

貴「ん？」

コ「トリック・オア・トリート！」

Aさんの表情がパアッと明るくなる。

貴「うん！はい、どうぞ！」

手渡されたのは、オレンジ色のキャンディ。

貴「やっぱ、コビーならのってくれると思った‼︎」

嬉しそうに笑っている姿はすごく可愛い。

コ「あ…あの！」

貴「ん？」

頰にキスをする。

Aさんの顔がみるみる赤くなっていった。

貴「こ…コビー？」

コ「あ…えと‼︎その…すみません‼︎つい‼︎」

貴「いや…その…」

コ「嫌でしたよね！ごめんなさい‼︎」

すぐに背を向けて走り出そうとした。

だけど、貴女の手が僕の手を掴んでいた。

貴「待って…！」

貴女の大きな瞳が僕を写した。

そして、唇に暖かい感触を感じる。

コ「今…え⁉︎」

貴「へへっ！仕返し‼︎」

赤くなりながらも、悪戯っ子のような笑顔を浮かべる貴女。



ーそんな貴女(トラブルメーカー)に僕は溺れていく

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