夕ご飯。 ページ9
ちょっと早めにごはんを食べようぜい、という話になって。
絶対高そうなんだけど、
お昼を食べた海岸近くの、
海に面したレストランを偵察にいく。
店頭のメニューの近くに店員さんがいて。
「サトピ、行ってよ」
「やだよ、覚えらんないし」
お店以外にない埠頭で、
コソコソ遠くで押し合いへし合いする高校生ふたりに
女性店員さんが笑顔で手招きしてくれる。
いそいそと近づくと、
「うち、パンとサラダは食べ放題だから、
アラカルトをシェアする、っていうのもありますよ」
と、何も言っていないのに、
懐事情を見抜いたアドバイスをくれる。
店頭にあるコースメニューのお値段は、
どれもパンチが効いているけれど。
下の方に書いてある、ムニエルやソテー単品の値段は
そんなに高くなかった。
「伊勢エビ、高っ」
「ちょ、やめてよ」
わざわざ高いものを探して、心の声を漏らすサトシと
慌てる私を、店員さんが笑う。
そして、店内に戻って
アラカルトメニューも持ってきてくれた。
「なんか…ありがとうございます」
「ここ、夕日も見られるから。
せっかくだから、軽食とかでも、長居していって」
店員さんは、お姉さんみたいな顔で、ニコッと笑う。
こんな親切にされたら、メニューを見るまでもなく
他のお店に行けない。
正直に予算を伝えると、色々考えてくれた。
お姉さんに引率されて(笑)
窓際の席に座らせてもらう。
お姉さんが立ち去った後、ふたりで目を見合わせる。
びっくりだね、というアイコンタクトの顔に、
また笑ってしまう。
「もっかい言うけど、
御崎も、同じ顔してるからね。笑」
「してないよ！笑」
サトシはまた、アゴを出して盛るから、
丁度水を持ってきてくれたさっきのお姉さんが吹き出して、
トレイの上でグラスがカタカタ鳴って…
焦った。笑
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Sunny(プロフ) - さゆさん» さゆさん、嬉しいコメントをありがとうございますー！なのにコメントいただいたのを見落としてしまっていました（涙）続きも楽しんでいただけていたら嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします♪ (2016年5月14日 1時) (
レス) id: d2987b7cf7 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - もー、ドキドキ・キュンキュンが止まりません!!(≧◇≦) どうしたらいいですか?!(//∇//) 素敵な作品に出会えうれしいです。この先も楽しみに読ませてもらいますね。 (2016年5月10日 20時) (レス) id: 14b76e209b (このIDを非表示/違反報告)
Sunny(プロフ) - さーぁさん» コメントありがとうございました…！遅くなってしまいましたが、もし良かったら、続きもお付き合いいただけましたら幸いです。励みになりました。コメントありがとうございました！ (2015年4月3日 5時) (レス) id: d2987b7cf7 (このIDを非表示/違反報告)
さーぁ(プロフ) - 続きがめっちゃめっちゃ読みたいです！！ (2015年2月2日 19時) (レス) id: fc93607255 (このIDを非表示/違反報告)
Sunny(プロフ) - さとさとさん» わあ、ありがとうございます。続きは書きかけてはいるのですが、なかなか…(T_T)でも、近いうちに！ありがとうございます。 (2015年1月4日 13時) (レス) id: d8cab3c243 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sunny | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/storm-of-applause
作成日時：2014年10月1日 23時
