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唇と唇が優しく触れる。
私の頬にはひと回りでかく、そしてゴツゴツとした男性らしい手からは想像もつかないほど優しく添えられた。
その場にいる二人の時間はまるで止まったようだった。
5秒くらいだろうか。暖かく優しい、そして少し乾燥した唇が離れた。
そのカサついた唇すら悪い気はせず、寧ろその感覚が良かった。

悟が少し照れながらも目を合わせて口を開く。
「……これで満足かよ」
この口が先程まで私の唇を奪ったと考えるだけでも胸の鼓動が速くなる。
『……少し、冗談のつもりだったんだけどね。本当にしてくれるとは思わなかった。だからお礼に……』
そう言って私は髪を耳にかけ、精一杯背伸びをし、唇を押し付けた。
悟は目を丸くし、驚いた様子だった。
そんな悟を横目に私は角度を変えながら、ふにっという優しい音がしそうなキスの雨を送った。

何度目の唇の感覚だろうか、そんなこともわからないくらいしていたのだが、一気に恥ずかしくなり、キスをやめた。外は暑くないのだが、顔はいまにも溶けそうなくらいに暑い。

『あ……がっつきすぎた、よね。ごめん 』

悟は今も顔を赤らめ放心状態。

『いやなんか、会えない日が続く……ってなるとなんか寂しくなっちゃうから、充電?的なあれでその、本当にごめん……だから無言だけはやめて……うー、めっちゃ恥ずかしくなってきた 』

スラスラと照れ隠しの言い訳を述べる。
冷や汗なの何の汗なのかももうわからない汗が吹き出て、目が完全に泳いでいる。
私が、本音を隠さず言ってしまった恥ずかしさと後悔でいまにも死にそうになっている間に、悟が放心状態から意識を取り戻したようだ。

「お前、あんな顔もあんな事も出来るんだな。正直驚いた、あー別に引いたとかじゃない。寧ろそれがよかった……っーか 」
照れながら、たどたどしい喋りをする。
「だから!お返し、次待ってろよ 」
照れてるのか、怒ってるのか、はたまたニヤついてるのかはわからなかったが、とりあえず悟が嬉しかったことと、ほんとうに負けず嫌いなことはよくわかった。





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久しぶりの更新が半年ぶりで申し訳ないです。やっと生活にもなれたので更新しました。
気づけば二期 懐玉・玉折 も終わりましたね
私がこの小説を書いた頃は約二年前でした。長々と書いていで申し訳ないです。まだお付き合いしていただけると幸いです👶🏻

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専時代   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず - お知らせ、把握です!私も来週テストです、、更新楽しみにしてます!! (2022年6月12日 20時) (レス) @page18 id: a570195afd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - いつも更新楽しみにしてます (2022年6月9日 22時) (レス) @page17 id: 785825e28f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - もう死んでしまうのに、こんな大切で別れたくない人に出会ってしまったと考えると涙がとまりません。 (2022年5月12日 1時) (レス) @page11 id: 1dca6ab714 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまね x他1人 | 作成日時:2022年1月27日 7時

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