余命3ヶ月。【五条悟】

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朝、目が覚めた。
まだ昨日の楽しい余韻に浸っている。
でも、また少し悟と会えなくなってしまう。
昨日の帰りに明日からまた行くから会えなくなる、と言われてしまった。
忙しいから仕方のないことだとは思ってるけどやっぱり毎日会いたいなという気持ちが溢れてくる。
これは我儘なのだろうか？
そんな疑問を抱きながらも、携帯を開き、悟に『悟〜？』とメールを送ってみた。

すると、すぐ帰ってきた。
早い……。

「何？どした」

なんて返したら話が続くのだろうか、そう考えながらメールの文を考えながら打つ。

『呼んでみただけ笑今忙しくないの？』

「移動時間だし忙しくない」

『そうなんだ！どこ行くの？』

「わかんない」

『わかんない？！でも頑張ってね応援してる』

「おう」

メールはこれでやりとりが終わった。
悟、メールになると少し冷たい態度になる気がする。
こんなもんなのかな？
でも、こんな文面のやりとりでも顔を見て喋れない寂しさを少し埋めれた気がした。


私は、次、いつ会えそう？と聞こうと思って打った言葉は送信せずに消した。
これを聞いてしまうと寂しさが増してしまいそうで怖くなった。


悟からいつ会える、と連絡がくるまではこうやってやりとりをしていけば会えない間が寂しくならず、少しでも悟と一緒の時間を共有できると思った。


残り、二ヶ月。早いようで短い。
それまで後悔はしないで生きていたいな。
悟にも後悔はして欲しくないし。
わたしが生きている間は少しくらい、思考を私だけに染めてほしい。
そのくらい凄い女だった、って印象に残さないと。




わたしの体のタイムリミットは着々と近づいている。






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