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勢いだけで唇を重ねる行為をした為、今とてつもない羞恥心に襲われていた。
勿論、嬉しくないわけではない……寧ろ私的には嬉しい。嬉しくないわけがない。
だが、あまりにも唐突で、しかも二人共少しばかりキザな男が言うような言葉を吐いてしまった後だったのでやってしまった感が漂う。

そんな中先に口を開いたのは悟だった。

「なんかごめん。申し訳ない」

『こっちこそごめん。今回ばかりはとてつもなく恥ずかしい』

このやりとりで会話が終了。
言葉が続かない。
空気がとてつもなく重い。
もはや彼氏彼女たちが醸し出す雰囲気ではない。
今の感じでは、公園のベンチでデート帰りに別れを告げられた元カップル的なのになってしまっている。

『なんか一ヶ月記念グダグダっとしちゃったね』

重い空気の中苦笑いをしながら話を切り出した。

「それね。でも俺らっぽくない?」

そう言って口角を上げ、綺麗な歯を見せ、少し悪そうに、ニッと笑う。

『わかる』

なんて言って二人で顔を見合わせて笑った。

そのお陰でようやっとカップルが醸し出す雰囲気に戻った。

『なんだか色々あったけど、それも含めて凄く楽しい一日だったよ』

「俺も。何より久しぶりに会えてよかった。元気そうで安心したわ」

『そこまで気にかけてくれてたんだ。なんか嬉しい』

なんて先程の雰囲気とは打って変わって、楽しそうな雰囲気に包まれながら二人は帰った。




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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専時代   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず - お知らせ、把握です!私も来週テストです、、更新楽しみにしてます!! (2022年6月12日 20時) (レス) @page18 id: a570195afd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - いつも更新楽しみにしてます (2022年6月9日 22時) (レス) @page17 id: 785825e28f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - もう死んでしまうのに、こんな大切で別れたくない人に出会ってしまったと考えると涙がとまりません。 (2022年5月12日 1時) (レス) @page11 id: 1dca6ab714 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまね x他1人 | 作成日時:2022年1月27日 7時

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