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また、変な夢をAは見た。
昨日見た、コンクリートの小さな部屋の中に小さい男の子と、その姉らしき女の子がいた。
男の子はこの部屋に入れられている事に怯えているのか部屋の隅でガタガタと震えている。
女の子は、弟らしき男の子を落ち着かせるように背中をさすっている。
剛鉄のドアの向こうからまた、足音が聞こえて来た。嫌な予感がする。と、Aは感じた。
剛鉄のドアが音をあげて開いた。この前とは違って夢は覚めなかった。
その姉と弟は身体を硬直しながら姉の方が弟を抱きしめ弟を守るような体勢を取っている。
黒い服を着た男性が現れた。その手には包丁が握られている。
その男性は姉と弟に向かって進んでいく。そして男性は包丁を持った手を振り上げ………………そこでAの意識は途切れた。
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作者名：気の抜けた炭酸水 | 作成日時：2017年5月29日 21時
