知るべき事、知らなくてよかった事[ARS+Y] (ページ4)

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「ただいまー」
「どこ行ってたの？」
二宮が帰ってくるなり、Aはいきなり冷たい言葉を浴びせる。
「どこって……」
見ればわかるでしょ。と、言いたげに彼は鼻で笑う。その二人のバチバチしたやり取りを相葉は少し困ったように見ていた。
「いや、どこへ行ったかは別にいい。その手にある防犯用品は誰の金で買った⁈」
と、言いながらAは机をバンっと叩きながら立ち上がる。相葉はAのヒートアップぶりに驚いたが、怒られている二宮はいつもみたいに涼しげな表情を浮かべている。
「誰の金って……」
そこで二宮の言葉が途切れる。いけない事したかなと言う反省の表情を見せようと思っているのか彼は下を向いた。
「まさか………この前の浮気調査の報酬……じゃないよな？」
Aが、震える声で聞く。
「え、そうだけど？」
思ったよりも軽い返事が来てAは拍子抜けしたが数秒たって意味を理解したのか、震える拳を上げ、
「………今回こそは絶対にっ…許さねぇええ！」
と、言いながらAは二宮へ殴りかかろうとするが、いきなり前から相葉が現れ、立ち塞がるように腕を広げた。
「何すんだよ！」
と、言いながらAは相葉の腹を殴ろうとする。それを相葉はひらりと避けて、
「まあまあ…落ち着いてよー！二人共ー！」
と、いつもの明るい笑顔言った。