知るべき事、知らなくてよかった事[ARS+Y] (ページ18)

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事務所の方へ帰り、櫻井はホワイトボードを持って5人の方へ現れた。
「なにしてんの。」
興味なんて無さそうに、二宮は言う。
「ほら…刑事ドラマとかにあるでしょ？ホワイトボードで事件の経過をわかりやすく書いてある奴。」
「でも…」
相葉が不安そうに続ける。
「メイドの田中さんじゃあるまいしさ。翔くんは、上手く事件を纏められるの？」
「申し訳無いけど、いきなりの貴族探偵はNG。」
と、松本は静かに突っ込みを入れる。
「大丈夫だって！纏めるくらい俺にも出来るから！」
「舐めてんの？」
冷ややかな声で二宮は言う。
「最悪…Aにも手伝ってもらえばいいよ。」
「は⁈」
いきなり自分の名前が飛び出してきた事にAはびっくりする。
「別にそれでもいいんじゃない？」
意外にも、大野が櫻井の無茶振りを後押しする。
「えぇ…？」
困惑でしかない。
「ファイト！A！」
元気よく応援する相葉。
「まぁ、頑張って」
この状況が面白いと言いたげに、鼻で笑う二宮。
「災難だね…Aなら大丈夫だと思うよ。」
同情するように松本。
どうやらやるしかないようだ。
ため息を吐きながら、Aは仕方が無さそうに前へ出た。