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遺体のある所に行くと、資料を持った大野がいた。
「どうしたんですか？いつもだったら、事務所で一人待機じゃないですか？」
と、Aは大野の隣に立つなりそう聞いた。
「だって、全員で来いって書いてあったし…」
申し訳無さそうに大野が言った。
「じゃあ、どうして私は呼ばれて無いんですか！」
語気を強めてAは言った。
「一応、連絡はしたんだけどね…気付かなかった？」
「連絡…？」
と、言ってAは鞄からスマートフォンを取り出して、メッセージアプリを開いた。そこには、大野がAへの連絡した後があった。
「…すみませんでした…」
大きな勘違いをしてしまった。と、思いながらAは頭を下げた。
「まぁ、いいよ。こうして来てくれたんだし。」
と言って、ニコリと大野が笑った。
流石は聖人。と言う言葉を押し殺し、
「ありがとうございます！」
と、再びAは先ほどよりも深く、頭を下げた。
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作者名：気の抜けた炭酸水 | 作成日時：2017年5月29日 21時
