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目が覚めた。うつ伏せになっていた状態から起き上がる。コンクリートの部屋ではなく、仲間のデスクが置いてあったり、依頼者との対話スペースがあるいつもの探偵社。少し安心したのかAはふぅと息をついた。
「A〜起きたの〜？」
人懐こい笑顔を浮かべる少し、背の高い男性。男性の名前は相葉 雅紀と言った。彼は探偵社の中ではお茶汲み係…と、言っては悪いが、依頼者と探偵の架け橋にもなっているからただのお茶汲み係と言って馬鹿にする訳にもいかないのである。
「うん。大丈夫」
と、言って作り笑いを浮かべた。
「本当に？だってA寝てる時、苦しそうな顔してたよ？」
そんなところまでみてるのか…なんて思い、Aはちょっと困惑した笑顔を見せる。
「うん。私は大丈夫だから、ね？」
と言って、彼に無理矢理、うんと言わせた。
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作者名：気の抜けた炭酸水 | 作成日時：2017年5月29日 21時
