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家に帰ると、鍵はかかって居らず、部屋の明かりはつけたままだった。
「空き巣にでも入られた…？」
と、言ってみたが、取られた物はなさそうだ。
自分の記憶を辿れば仕事に行く時にちゃんと鍵をかけたはず…
「そういえば…」
確か、リビングの机の上にスペアキーを置いていたはずだ。
リビングに戻って、机の上を探すとやっぱりスペアキーは消えていた。
今、ここにいない二宮さんがスペアキーを使ってどこかへ行ってしまったのだろう。
彼がいなくなるのは日常茶飯事だが、流石に今回は怒らないとダメだと思った。
彼は今、どこにいるのだろう。
ふと、その疑問が現れた。
今から連れ戻すのは流石に無理だ。
それなら、明日、彼を追いかけてみようか。
そうしようと思った。
残業無しで帰れたらいいな…と、同時に思った。
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作者名：気の抜けた炭酸水 | 作成日時：2017年4月16日 20時
