最後まで一緒にーPart2ー (ページ49)

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diary ページ49

翔side

みんなが息を飲むのがわかった。

そのページには…

『いやだ
まだあらしでいたいのに
こわいじゃん
メンバーにおれいできてないじゃん
ありがとういえてないじゃん
おんがえししきれてないじゃん
じかんがたりない
でもしあわせだった
あらしさいこう
みんなほんとうにありがとう』

きっともう右手が使えなくなってから書いたのだろう。

みんなに言わなかった彼の本音。

そりゃ怖いよな。

毎日恐怖と戦ってたのかな。

ずっと強がってたのかな。

そんな想いが身体中を巡る。

せっかく止めた涙。

また溢れ出しそうになって必死に堪える。

でも…最後の３文に胸を打たれてそれは意味がなくなる。

和「よかった…俺、ドラマやって。」

雅「松潤ニノすごいよねってずっと言ってたよね…。」

あのドラマは彼にとってどれだけ大きなものだったのだろう。

智「読んでよかったね…。松潤の想い知れてさ。」

翔「うんっ…。」

雅「こっちのノートにはコンサートの構成書いてるんだっけ？」

翔「そうそう！今までにない新しいのばっかり。…よくもまぁ思いつくもんだね。」

和「さすが潤くん。」

智「うん。」

「うわーすっご！」って目を輝かせながらノートを見る相葉くん。

これからもコンサートの演出は彼が中心になって作られていくのだろう。

雅「…あっ。見て、これ。」

相葉くんがばっと見せたそのページには、

『感謝カンゲキ雨嵐』

筆で達筆にそう書かれていた。達筆ではあるんだけど、彼らしくもある感じで。

和「なんか…らしくないけどらしいって言うかね？」

智「ふふっ。嵐のこと大好きだもんね。」

翔「ほんとね。」

あなたが残してくれた沢山のものを胸に、俺らはこれからも前に進むよ。

見守ってて。

なんて言わない。

あなたも嵐じゃない。

これからもそばにいてね。