最後まで一緒にーPart2ー (ページ47)

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・和也ページ47

和也side

人は失って初めて知ることがある。

わからなかったことではなかったはずなんだ。

理解はしたくなかったけどさ。

あなたとお別れの日が来るなんてこと。

あなたがいなくなって心にポッカリと穴が開いたみたいになった。

ご飯を食べても美味しくかんじないし、ゲームをしてても楽しいと思わなかった。

どうしていいかわからなかった。

自分が自分じゃなくなっていくのをただただ客観的に見ている感じがした毎日だった。

そんな時の大野さんのあの言葉だもん。

響いちゃうよね。

さすがだよリーダー。

４人でも仕事始めの日ふと手紙の話になった。

あ、俺読んでないや。

あなたを失ってしまったことが大きすぎて、頭の片隅に追いやられてた。

その日の夜、あの日のカバンから黄色い封筒を取り出した。

なぜか緊張して、少し震える手で開封した。

『ニノへ
ニノは一見冷静で、落ち着いてて、何事にも同時なさそうに見えるけど実はビビって急に一歩下がる時があるよね。Jr.の時なんかよくニノの盾になったのを覚えてます。笑この手紙、ちゃんと読んでくれてるのかな？ずっと未開封なままで持ってるとかニノやりそうだからなぁ…。僕はあなたをとても頭の回転が速い人だと思ってます。体調を崩してることを隠してるメンバーがいたら真っ先に見つけ出してあげたり、撮影とかでもシーンとなる場ができないようにしたり。その気配りができるニノにいつも憧れてました。俺のためにドラマ作ってくれたこと生涯忘れません。あんなに素敵な形でファンのみんなに伝えられたのはニノのおかげだよ。寂しい時は寂しいって言いなよ？いっつも毒舌で強がってるけど、ニノの周りにはたくさんの素敵な人いるからさ。たった2ヶ月しか違わないのに俺のために尽くしてくれる素敵なお兄ちゃんでいてくれてありがとう。
これからの嵐をよろしくお願いします。

I'll keep watching.

Bye.

　松本潤』

泣きそ…。

もうたくさん泣いたんだもん。

充分なくらい。

走り出せ～走り出せ～♪

あ、電話…

和「はい。」

智「あ、ニノ？…松潤からの手紙、読んだ？」

和「はい…。たった今。」

智「そっか。…泣きたかったら泣いていいんだよ？」

そんなこと言われたら…

和「グスッ…じゅっくん、にっ、ドラマっ…グスッ、ありがどっでヒック…」

智「そっかそっか。ニノの思い松潤に届いたんだね。」

俺の思い伝わっててよかった。

潤くん、ありがとう。

俺、あなたみたいな人になりたいよ。

これからの嵐、見守ってて。