最後まで一緒にーPart2ー (ページ40)

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84話ページ40

雅紀side

智「あんたがいなくなった事で心にポッカリ穴が開いたみたいだった。」

リーダーの話し方は松潤にはなしかけているみたいだった。

でも、本当にそうだった。

松潤がいなくなったことは悲しすぎた。

智「5人で嵐。俺はみんなの心にずっといる。ちゃんと見てる。そう言ってたあなたを思い出しては涙が溢れてきた。だって夢とか心の中でしか会えなくなっちゃったんだもん。…寂しいよ！ばーか！」

それお葬式で言う言葉じゃないよ、リーダー。

そう思ったけど、リーダーの表情は優しさに溢れていた。

智「でも、ありがとう。これからの嵐のためにたくさんのことを残してくれて。そして、お疲れ様でした。あなたの頑張りは俺らが1番知ってるよ。誰よりも努力家で、誰よりも他人のことを気にかけて。でも口下手だから勘違いされやすくて。それが関わりにくいって思われたり、クールな感じに見られがちだけど誰よりも優しくてあったかい人で。そんなあなたが大好きです。潤っ！ちゃんと約束通り見ててよ！俺らまだまだ世界中に嵐を巻き起こすために頑張っていくから！あ！見ててじゃないか。お前もここにいるんだもんな。だって5人で嵐だもん。ずっと、ずっとね。ファンの皆様、これからも俺ら嵐をよろしくお願いします。」

会場が拍手に包まれる。

俺らも壇上に行き、リーダーに抱きつく。

その表情は涙で溢れてはいたけれど、笑っていた。

やっと突然消えた光が再び輝き出した瞬間だった。

リーダーのあのスピーチはものすごい反響を呼んだ。

ニュースもSNSもその話題でいっぱいになるほど。

これは後でリーダーに聞いた話だけど、やっぱり報道陣いること忘れて松潤に話しかけてたみたい。

リーダーらしいと思ったの半分、俺らはそれに救われたよって感謝半分。

いや、感謝9割かな。

そのスピーチを機に俺らはまた再出発のエンジンをかけ始めた。

4人で文章ではあるけど報告して、休んでいたレギュラー番組も4人でやった。

全てがいつも通りになったわけではないけど、いつもの日常が戻りつつあった。

その報告をしに、今日はお墓参りに来てた。

和「時間かけちゃってごめんね。」

翔「智くんがいなかったら俺らまだ暗闇を彷徨ってたかも。」

智「おいら、なんかした？」

雅「またまたー。」

各々心の中で松潤に報告。

松潤、俺マナブでちゃんと話せたよ。リーダーのスピーチがなかったら俺、今も笑えてないかも。約束、これからはちゃんと守るからね？あ、来週からは通常運転に戻るよ！また始まる忙しい毎日、頑張ろうね！