最後まで一緒にーPart2ー (ページ37)

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81話ページ37

翔side

俺が病室に戻ってからも特に変化はなかった。

起きてくれるわけでもなく…急変するわけでもなく。

まもなく閉館時間になろうとしていた時だった。

ピコンピコンピコンピコン

潤の体から繋がっていた機会がけたたましくなり始めた。

和「潤君！！」

雅＆智「松潤！！」

翔「っ潤！！」

あの時と同じだ…。

すぐに先生や看護師さんが入ってきた。

先生はひとつ息を吐いて潤に近寄る。

手早く診察をして俺らに向かって一言。

医「これが…松本さんの最後になるでしょう…。」

そう言ってベッドから離れて部屋の端に移動した。

俺らは潤のベッドに駆け寄る。

和「…っじゅ、っくん…。」

雅「まづじゅーん…。」

翔「っく、じゅん…。」

みんなが泣いて彼の名前を呼ぶ中、智君は、

智「松潤…お疲れ様。まだ早すぎるよ。俺らはいつでも5人だからね。ありがとう。本当にありがとう…。」

その言葉にさらに涙が止まらなくなる。

その時だった。

彼の瞳が少し開かれた。

和「潤君！！！」
雅＆智「松潤！！！」
翔「潤！！！」

その瞬間、この場の空気が静かになるのがわかった。

決して言葉を発するわけではなかった。

ただ、

潤「…っーーーー。」

涙をひとつこぼして、微笑んだ。

きっとこれが、彼からの最後のメッセージなのだろう。

嵐ー潤「…ありがとう。」

俺らのその言葉を聞いた彼はゆっくりと瞳を閉じた。

それと同時に、

ピーピーピーピー

と機械が叫ぶ。

先生が近寄って彼のことを確認する。

けたたましく鳴る機械を止めて俺らを見る。

医「松本潤さん、…ご臨終です。」

その言葉を言われた瞬間、俺らは膝から崩れ落ちた。