最後まで一緒にーPart2ー (ページ35)

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79話ページ35

翔side

翔「とりあえず家戻る、か。」

嵐ー翔潤「そうだね…。」

医「あの！おひとりでしたら残っていただけるようにできますが…どういたしますか？」

翔「みんな先帰りなよ。今夜は俺がついてるから。明日の朝、交代しよ。な？」

みんな疲れたとは言わないけど、表情が重たい。

まぁ無理もないけどさ。

このままだとみんなも倒れちゃいそうでさ…。

和「でも俺…潤君といたい…。」

雅「俺も…。」

智「ほら、翔ちゃんがそう言ってくれてるんだからさ、明日来よ？」

雅＆和「ん…。」

ニノとかは普段から周りのこと考えてわがままみたいなことは言わないけど…流石にこの状況じゃ無理もない。

智「じゃ、俺ら先帰るね。あ、着替え持ってこようか？」

翔「そうしてもらえるとありがたい、けど…大丈夫？」

智「うん。さっきねマネに連絡したら迎えにきてくれるって。」

翔「そうだったんだ…じゃあ、お願い。」

智「うん。あとでね。」

ふにゃんと微笑んで智君達は病室を出て行った。

安心する。あの顔。

張り詰めている心の拠り所になる。

潤と2人になると、沢山の思いが自然と溢れてきた。

翔「なぁ、潤。いつまで寝てるんだよ…。みんなおまえを待ってるぞ？あ、俺さ昨日のドラマの感想、まだ言ってないね。潤に言おうと思っててさ。」

チラホラと患者の様子を見に来る先生や看護師さんがいたけど、俺は気がついたら話しかけていた。

翔「まずは、お前の思いちゃんと伝わったぞ。さすがだよ。誰の心にでもあの言葉は響くよ。俺さ、昔のこと思い出したんだ。お前がまだ俺の弟みたいだった時。俺の後ろちょこちょこついてきてたときのこと。懐かしかった。あん時はなんでも俺に「できなーい！」とか言って頼ってたよな。今もそうすればいいじゃないか。辛い気持ちとか…1人で抱え込むなって。俺じゃ言いにくかったらニノとか同い年だしさ？
お前の数ヶ月を考えると胸が痛くなる。俺だったら発狂してたかも。でもお前は違った。向き合おうとしてた。逃げないで。さすがはMJだよ。お前が朝弱いのは知ってるぞ？…けどさ、そろそろ起きよーぜ…。」

ポタポタ

と、涙が潤の布団に落ちる。

ポン

ビクっ

誰かが俺の方に手を添えたと思ったら、なんとなく振り返らなくてもわかった。

翔「智君…。」

智「松潤、おいらよりも寝てるんじゃない…？」

ほらあなただ。

翔「かもな。早く起きれよ…。」

翔「服、ありがとう。」

智「じゃ俺、家でニノと相葉ちゃん待ってるから帰るね。」

翔「うん、ありがとう。」

智「じゃーね。」

ガラガラガラ