最後まで一緒にーPart2ー (ページ15)

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60話ページ15

潤side

ハワイから帰ってからは、毎日が走馬灯のように過ぎていった。

気がつけばもう来週でドラマの撮影も幕を閉じる。

1人楽屋に待機しているこの暇な時間に俺は今日までの事を振り返ってた。

俺の病気が宣告されてから約1ヶ月。

いろんなことあったな。

今までよりも比べ物にならないくらい、みんなとずーっと一緒にいる。

もう、1人になんてなれないくらい。

そんな楽しい日も、気付けば残り長くない。

段々と毎日の生活も不安に思う日が増えてきたような気がする。

…でも、どれだけその不安な気持ちがメンバーに救われたことか…。

メンバーに「大丈夫だよ。」って言われると不思議と心が軽くなる。

潤「もう、俺はメンバーなしでは生きていけないなぁ…。」

？「それはまた随分と嬉しいことを言ってくれるじゃありませんか。」

ビビったぁ…笑

潤「ビックリしたぁ、もー物音立てずに入ってくんの辞めてよニノ。」

和「ふふっ、潤君が1人で100面相してるからですよ。」

潤「そんな？笑あ、てか次俺？」

和「あ、そーです。潤君呼びに来たんだ。笑」

潤「じゃ、行ってくるわ。」

和「頑張ってくださいねー！」

和side

潤君を楽屋に呼びに行くと、「メンバーなしでは生きていけない」って言ってた。

すっごい嬉しかった。

潤君の中での俺らの存在がそんなに大きいことに。

ドラマの撮影はもうすぐラストを迎える。

潤君、ハワイの撮影終わった時に「ドラマの撮影が終わったら俺も終わっちゃう気がする」って言ってた。

それは、普段の彼からは想像もつかない弱音だった。

そんな儚い姿は今でも鮮明に覚えてる。

2ヶ月…。

俺は彼が最後まで笑顔でいられるようにするんだ。

ス「二宮さーん、全員のシーン撮りますのでスタンバイお願いします。」

和「はーい！」

まだまだこれからだ。

そんな思いを込めてスタジオへ駆け足で向かった。