最後まで一緒にーPart2ー (ページ12)

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57話ページ12

潤side

潤「ふぅー。」

ベランダに出て1人、ため息をつく。

撮影、すっごく楽しかった。

そんな撮影も明日が最後。

明後日には朝イチの飛行機で日本に戻る。

この時間がずっと続いてほしいと思うほどハワイでの撮影は楽しかった。

…ただ、今が楽しければ楽しいほど、死ぬのが怖くなる。

こんなに楽しすぎたらみんなから離れられなくなっちゃう。

そう思うと、涙が止まらなくて…。

なんで俺は病気なんだろ。

その思いが、俺の胸のなかを支配する。

行きの飛行機のなかで、嵐に残したいこと。

これからのライブの構成とか書いてた。

俺が居なくなってもいつまでも嵐が続いていくように。

ニノにちょこっと見られそうになっちゃったけど。笑

今まで毎日つけてきた日記も嵐のことばっかり。

もう、9割嵐かなー。

そんな俺が大好きな嵐のメンバーでいれたこと。

…それが、俺の人生のなかで1番幸せだったかな。

涙は止まることなく、俺の頬を流れていく。

夜の涼しい風に当たりながら、1人、空を見ながら。

？「潤君、泣かないでくださいよ。」

急に声がしたことに少し驚きながらも、声のした方向を見るとニノが隣の部屋のベランダにいた。

潤「ニノ…。」

和「撮影、すっごく楽しかったですよね。」

潤「うん…。」

和「きっとこのドラマ、今までで1番素敵なものになると思います。それも、俺のやりたいことにみんなが付き合ってくれたおかげですね。…潤君、ありがとう。」

潤「ニノ…。俺、まだまだ嵐でいたい。ずっと、ずっーーーと嵐でいたい…。」

和「潤君はいつまでも嵐じゃないですか。」

そんなニノの言葉に胸がいっぱいになる。

ニノのあったかい言葉のせいで涙は止まらないまま、俺のTシャツを濡らしていく。

潤「ニノ、ありがとう。」

和「こちらこそ。」

そう言って部屋にはいった。

みんなといられなくなると言う恐怖心よりも、あったかい言葉のおかげで、今日はぐっすり眠れそうだ。