最後まで一緒にーPart2ー (ページ2)

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47話ページ2

智side

結果が手書きでまとめられたような紙と資料のような紙の束を、先生はトントンと机の上で揃えて一呼吸おいてから俺らの方を見た。

医「単刀直入に申し上げます。…松本さんの病状は進行されています。」

雅「そんな…。」

隣にいる松潤の肩は震えていた。

医「予想より病気の進行が早く、薬でも抑えきれていない状況です。」

翔「他に何か、潤に合う薬はないんでしょうか。」

医「今の薬を少し量を増やして飲むこと以外、押さえる方法はありません…。」

智「そう、なんですか…。」

その時、おいらはハッとした。

当然、こんな状況を突然突き付けられて、「はい、わかりました。」なんて理解できるわけがない。

でも、この状況で１番しっかりしなきゃいけないのはおいらなんだって。

医「薬はいつお渡ししましょうか。」

智「明日、検診だったと思うのでその時でもいいですか？」

医「わかりました。お待ちしてます。…では、失礼します。」

智「ありがとうございました。」

玄関で先生お礼を言って見送ってからリビングに戻った。

メンバーはみんなぴったりくっついてソファーに座っていた。

おいらは、

智「みんな、聞いて？」

そう言って、さっきの先生のように机を挟んでメンバーと向かい合わせに座った。

智「今、先生が言っていた言葉が本当でないことを願いたい気持ちもわかる。今起こっていることから目を背けたい気持ちもわかる。でも、事実は…起きたことは変えられない。だからこそ、前を向こう？松潤に、みんなで寄り添っていこう？そうしたくて、そうしてほしくて、ジャニーさんはシェアハウスをさせてくれているんだと思う。ニノだってその為にドラマの企画をしてくれたんだと思う。ね？頑張ろう？」

おいらの言葉にみんな頷いてくれた。

その時ふと、ある言葉を思い出した。

智「…明日を生きる活力…。最近よくテレビで見かけるでしょ？「あなたの明日を生きる活力は？」って。…俺らの明日を生きる活力は、松潤とメンバーと寄り添っていくこと。みんなでずっと、ずーっと嵐でいること。それを"明日を生きる活力"として頑張っていこ？ね！」

みんな子供みたいにヒックヒック泣いて、抱き合って…。

おいらにとってこの空間はこの世に2つと存在しない大切な宝物で…。

そんな宝物だからこそ、みんなで一緒に大切にしていきたい…。