最後まで一緒にーPart2ー (ページ25)

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69話ページ25

翔side

今朝は珍しく智くんのモーニングコールで目覚めた。

いっつも俺の方が早く起きるからなんだか新鮮。

リビングに行くとニノが朝食作りをしていた。

そういえばさっき「ニノー、新聞どこにあるか知ってる？」って聞いたんだけど、「大野さんだと思いますよ」って。

智くんが新聞を？珍しい。

朝から珍しいことの2連チャン。

翔「こんな日もあるもんだ…多分。」

翔「あ、智くん。新聞知らない？」

智「あぁ、部屋に置いてきちゃった。」

部屋？てか、読んだのかな。

翔「なんか今日、珍しいね。」

智「んふふ。待ってて、今持ってくるから。」

タタタタタ…

智「はい。」

翔「ありが…と。」

このトップページ…

智「本当じゃないことは書かないで欲しいよねぇ…」

そう言って智くんは下に降りていった。

その記事に書かれているのは、
「嵐、お昼放送のニュース番組出演予定をギリギリでキャンセルした。休養のため活動休止をしている松本に何かあったのか。番組スタッフは嵐が仕事を断るのは珍しいと驚いていた。これはただ事では無いのであろう。松本潤に何かあったのか。報道陣は━━━━━」

読みたくない文が目に入った。

読みたくない文字が見えてしまった。

こんなの、デタラメでしかない。

そう思いたい半分、この記事の大半の内容はあってしまっていることに昨日の潤を思い出して涙が出そうになる。

潤に会いたい。

頭の中はそれでいっぱい。

ブーブーブーブー

翔「ん？スマホスマホ…」

スマホの画面を見ると、電話の主はジャニーさんだった。

ジ「You記事見たかい？」

翔「はい、見ました。連絡するのが遅くなりすみません。あの記事に書いてあること、事実もあるんです。昨日、松本が倒れまして意識は取り戻しました。」

ジ「そうだったのか…大変だったね。」

翔「いえ…」

いつでも俺らに優しく、親身に寄り添ってくれたジャニーさん。

そんな彼の優しい言葉にまた泣きそうになる。

ジ「僕も、会いに行ってもいーかな？」

翔「もちろんです。松本も喜びます。」

ジ「じゃあ明日にでも行くよ。また後で練習するね。」

翔「はい。」

ジ「じゃ、松本によろしく。」

翔「はい。失礼します。」

プープープープープツッ

やっぱり、ジャニーさんは優しい。

たくさんいるジャニーズのみんな一人一人を気にかけてくれる。

潤もまた優しい。

やっぱり考えるのは彼のこと。