死神少年、迷い犬と出会う。 (ページ5)

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死神　４ページ5

ーA sideー

　
明るい何かが顔を照らし、そのおかげで目が覚めた
　
ゆっくりと上体を起こす
　
　
　

「・・・此処は…」

　
　
ボソリと呟くと扉があいた
　
　

？「ン？あァ、起きたのかい。体に異常はないかい？」
　
　

ボブカットに金の蝶の髪飾りの女性。
　
霊圧は感じられないが、俺が見えてるらしい
　

・・・何がどうなってるんだ
　
　
　

「‥‥‥異常はない。おまえは誰だ」

　
　
？「妾は与謝野晶子。“武装探偵社の女医”だよ」
　
　

「‥‥‥探偵社？」
　
　
与謝野「！知らないのかい？此処はヨコハマの武装探偵社なンだが…
あァ、大丈夫。悪いようにはしないよ」
　
　
　

軽率に距離を詰めない…此奴、戦い方を知ってるやつだな
　

俺の斬魄刀を見て、要注意人物だと判断したんだろう

　
そして、ここはヨコハマ…確か現世に同じ名前の街があった気がする
　
　
　
　

「俺に何をする気だ。俺の刀を返せ」
　

　
　
俺がそういうと、また扉が開いて今度は砂色のコートをきた男が入ってきた
　
　

？「やぁ、私は太宰治。
君、名前も礼も云わずにその態度はアレなんじゃない？」

　
　
「・・・ここが何処で、何をしているか、そして俺の刀の行方が不明だから
俺が情報をやるわけにはいかん」
　
　

太宰「えー…じゃあ、名前教えてくれたら刀返すよ」
　

「・・・それが本当だという根拠は？証拠が必要だ」
　

太宰「録音機。この会話を録音中。問題はないでしょ」
　
　

電源も入っているし、確実に録音中の画面…問題はないか
　
　
「では俺の質問にも答えてもらいたい」
　

太宰「フェアじゃないなァ…君の情報があればいいのだけど」

　
「…名前と職業と簡単な自己紹介をしてやる」
　

太宰「よし、せーりつ♡」
　

「・・・」
　
　
京楽隊長タイプか…？
　