【呪術廻戦×文スト】太宰、呪いを知る。 (ページ45)

今日:4 hit、昨日:55 hit、合計:140,126 hit

３８ページ45

ー織田 sideー

　

以前
　

太宰・中原と再会を果たし、暫くが経った頃。

　

　
同期兼自他共に認める“最強”呪術師の五条悟にこのような質問をされた
　
　
　
　
　
　

　
　

____「太宰Aとは如何いう人物なのか」____

正直、私は少し驚いた。
　
　
幼少より英才教育を受け、相伝の術式を“完璧以上”に受け継ぎ
　
呪いを祓っている「最強」が発した疑問が、
　

この様な素っ頓狂なものだったからである。
　
　
　

質問されたからには答えなければならない。
　

私は特に悩む素振りを見せず、
だがしっかりと真っ黒のサングラスから此方を覗く碧眼を見つめて答えた。
　
理由は簡単だ。
　

私と太宰、中原は
前世(と思われる頃)からの付き合いだから

　
加えて、過去にその答えを私は導き出していた為でもある
　
　
　
　

　
　
織田「昔、一目見れば太宰と似ているであろう人物と逢った事がある」
　

五条「そいつもジ殺愛好家？」
　
　
織田「違う。ソイツはただ自らの死…仲間と己の呪縛からの解放を願う者だった」

　
五条「解放ねぇ・・・」
　

手のひらを上に向け、其処に顎を置く五条。
　
私は何時の日か“彼”に云った言葉を再び発した

　
　

織田「自分の命に価値を見ていない、
死を望んで暴力と闘争のなかに飛び込んでいく。だが違うんだ」
　
　

五条「違う？」

　

織田「彼奴は…太宰Aは、あまりに頭の切れる、ただの子供だ
暗闇の中で、俺達が見ている世界よりもはるかに何もない

虚無の世界でひとり取り残され、ただ泣いている子供だ」

　
　
　
　
もう二度と、彼奴の前から誰も消させる心算など無かった。
　

太宰には怒られるだろうが、たとえ私が居なくとも

他の者だけは護り抜く、太宰から離れさせまいとする心算だった
　
　
　
　

　
だのに…
　
　
　
　

　
　
　

　

　
　

　
　

　

　

如何して御前が消えるんだ。中原。