【呪術廻戦×文スト】太宰、呪いを知る。 (ページ21)

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勝ち誇った笑みを浮かべていると、
補助監督さんから乙骨くんとの合同任務の報せが入った

　
　
「じゃあ行ってくるよ」

　
中也「間違えても死ぬなよ。
ただでさえ手前をジ殺癖を止めてやれるような人材は少ねぇンだ」

　
「わかったわかった…ほら、行こう。乙骨くん」
　
　
乙骨「う、うん…！」

　

　
　
　
２人で迎えの車に乗り込む
　
　
　
　
「おや、刀かい？」

　
乙骨「うん。里香ちゃんの呪いの力を少しずつ込めて戦ってて…」

　
「そうなんだ…」
　
　
最近はマイナス思考が少ない様だし、彼はもう大丈夫なのかもしれないねぇ

　
　

「ふふっ」

　
乙骨「？」

　
「何でもないよ。今回の任務についてはすべてここに？」
　
　

補助監督「はい。今のところ、ですが…」

　
乙骨「えーっと…ヨコハマ・・・」

　
　

「今回は何時も通りの簡単な任務が３件ともう１つは少し厄介な奴だねぇ」
　
　

乙骨「厄介？」

　

「そう、厄介。如何やら人を人質に取っているようでね。
それも一般人じゃなくて呪術界関係者」
　
　
　
補助監督「“窓”が１人、三級術師は１人、二級術師が２人、
補助監督が２人…行方不明となっています。
　

呪霊の等級は恐らく準一級以上…
今回は太宰さんが居るため大丈夫だとは思いますが」
　

「あはは」
　
　

乙骨「あ…そうか、特級・・・」

　

「君も一応私と同じ等級なのだよ？乙骨くん」
　
　

乙骨「た、たしかに・・・」

　
「五条先生とも一緒だね」

　

乙骨「プレッシャー！！」

　
「アハ、ごめんごめん
でも大丈夫さ。万一の場合でも私が居る
　
最悪でも君と補助監督さんは逃がすよ」
　
　

乙骨「・・・・太宰さん」
　
　

「何かな？」
　
　

乙骨「だ、太宰さんは……如何してジ殺したいの？」
　
　

このタイミングで聞くんだ…
　

　
「少し違うかな。私はジ殺がしたいんじゃなくて
他殺でもジ殺でもいいから“死にたい”んだ」
　
　

乙骨「どうして…」
　

　
　
「この世に生まれてきたことが、この世に存在することが…
　
“私と云う存在”があってはいけないからだよ」
　

乙骨「何でっ」

「私はね、本当はこうして誰かと関わったり
友人、恋人、家族、単なる知人‥‥それらをつくってはいけないんだ」
　

乙骨「え…？」
　

「私はもう…誰の命も散ってほしくないのだよ」
　
　
窓の向こうに見える景色が、ほんの少しだけ
懐かしく思えた
　

何もかも…ない筈なのに。