卒業、再会&はじめまして。 ページ5
私は結局、好きでもない美術の勉強の為にパリへと留学していた。
それも2年弱。
英語は得意だったけど、今じゃイタリア語の方が得意だ。
そして今日は卒業式。
私も卒業証書を受け取って、生徒会長さんのなが〜いお話を聞いて歌を歌って終了。
後輩と少し話してから私は学校を去った。
何年振りかわからない実家へと足を向け、
階段を登って【七瀬】と書かれた表札の家の扉を開ける。
『・・・・』
無言で入って靴を脱ぎ、手を洗って自室へと向かう。
ドアをあけ、積み上げられているダンボールの間を通って荷物を置き
持ってきた着替えへと着替えて下に降りる。
居間へと通じる扉を開けると、自分と同じ髪色と瞳の色をした人が居た。
…兄だ。
まだ制服のままでいる。
遙「・・・おかえり、A」
『‥‥‥ただいま』
食事の並んだ机へ座る。
遙「進路、どうしたんだ」
『兄さんと同じ学校にした。
電話とか手紙とかハズイから』
遙「そうか…」
『兄さんこそ学校どうなの』
遙「まぁ、渚が入ってくるらしいから
退屈はしないだろうな」
『…そう』
私も、友達見つけないと…か
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作者名:あおり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/gaumono1/
作成日時:2021年10月16日 19時