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駅まで何故か送ってもらい、
兄さんの予約したホテルへと戻る為
電車に乗り込む。
まだ遅めの退勤時間な人達も居たから
電車の中は程よく人が居る感じ。
不運な事に人の数は多くは無いものの
椅子が全て埋まっていたので
仕方無く人の居ない扉近くに立つ。
コソコソと俺を見て話す声が聞こえるが
電車内だからか誰も話しかけてはこなかった。
するとそんな俺の携帯に通知が来た。
相手は、まさかの冴。
緊急の用事なしに
連絡してくるのは珍しいなと思いつつ
俺はトーク画面を開いた。
冴今どこだ
冴らしい文面に笑みを堪えつつ
俺は電車の時刻表をスクショして
乗っている電車の所に線を引き、
それを画像で送信する。
冴今どこだ
これに乗ってる。
《編集済みの画像》
俺が送ったメッセージは送信直後に既読がついた。
トーク画面を開いたまま
俺の返信を待って居たんだろう。
これに乗ってる。
《編集済みの画像》
冴中央口に居る。降りたらさっさと来い
最早命令するかの様な言葉遣いだが
柔い言葉使いの方が驚く。
俺は適当に返事をして
ポケットにスマホを仕舞った。
目的の駅まであと数駅。
俺は瞳を閉じた
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作者名：響輝
| 作成日時：2023年1月13日 21時
