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前にある椅子に座ったのは
次の試合相手で

チームZのメンバーの、久遠渉。

 
 

どうやら彼は
チームを裏切ってるみたい。

 





 


「な?とにかく君達チームVの一次選考突破は決定してるんだ!
だから最終戦も
今まで通り戦ってくれればいい!

チームZの情報を流すから
君達なら0点に抑えられるだろ?


そしたら得点王で
俺がこのまま勝ち上がれる!




そうなったら次の二次選考で
なんらかのアドバンテージを約束する!

他のチームの足を引っ張ったり!
君達のゴールをアシストしたり!」
 
 
 
 
 


久遠(コイツ)はどうやら
必死のなり方を間違えたらしい。

 
 



 

「とにかく俺と契約すれば
二次選考でも勝ち上がれる確率がグンと上がる!

な?どうだ!?俺と組まないか!?」
 

 
 
 
 
 

 

 
 

(扉付近に多くの気配がする。

口出ししてこないし
様子を伺ってる所を見るとチームZか?)

 
 
 

 


必死になってる久遠くんには悪いが
俺達はそう云う勝ち方をする側の人間じゃないんだよな。

 
 
 
 
 
 
 


四人順番に答える
 
 





「断る」

「却下」

「めんどくさーい」

「つまんねぇ」

 
 
 

 

 

 


久遠くんの顔が驚きに染まる。
 


何?男子高校生って極限の状態になると
こんな腹黒くなる訳?

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作者名:響輝 | 作成日時:2022年12月30日 0時

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