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十分程福沢と話し
それからは夏目先生に挨拶へ行く事になった。
夏目先生は、私も数回世話になった事があり
大変信用の出来る人物だ。
呼び方はその時々で違う。
基本は先生呼びか殿付けだが。
「来たか、福沢」
「先生」
現在の拠点であるらしい
旅館の一室に通され
部屋の戸を開けると夏目殿は座っていた。
「福地」
私に気付き、名を呼ぶ夏目殿。
私は彼に頭を下げた
「お久し振りです、夏目殿」
「ああ、久しいのう。
お主の活躍は聞いておるぞ」
「ありがとうございます。
夏目殿もお元気そうで」
「あと数年すれば隠居したんじゃがなあ」
「政府は安定期に入りました。
ですが夏目殿の存在も
大きな支えとなっております。
故にもう少々、
現役でおられては如何ですか?」
私がそう言うと夏目殿は苦笑いを浮かべた。
「福沢と森に任せるべく仕度をしておるわ」
「それはそれは」
話は思いのほか盛り上がった。
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作者名:響輝 | 作成日時:2022年12月1日 1時