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「武装探偵社？」
翌日。
私は自身の城にて
親友・福沢と電話をしていた。
《ああ。異能者を積極的に迎え入れ
異能者集団としてヨコハマを支える》
「…許可証は如何る心算だ？」
異能組織として正式な活動をするには
異能特務課より
『異能開業許可証』を発行されなければならない。
夏目殿の弟子である福沢が
其れを知らぬ訳が無い。
福沢は質問にしっかりと返答する。
《夏目先生が助言し、背を押して下さる。
Aよ。
此れが私の『生きる路』だ》
鮮明で美しき意志の籠った其の声に
私は瞳を閉じる。
(…此処迄か)
「夏目殿も賛同しているのならば
私にどうこう言う権利等無い。
精々、部下に頸を斬られぬ様にな」
《ああ。今度、乱歩も連れて食事でも行こう》
「乱歩…
慥か君の秘蔵っ子だったか」
《そうだ。
乱歩は探偵社に必要不可欠な存在だ》
何処か何時もとは違う声の福沢に
私は静かに返答する。
「ならば探偵社の設立記念の祝賀会ででも
顔を拝ませてもらおうか」
私の答えに福沢は
得意気な声で短く返事をした。
《判った》
私は通話をきって携帯を仕舞い、
虚空を見つめる。
(さよならか、
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作者名：響輝
| 作成日時：2022年12月1日 1時
