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174時間目 ページ25
「如何した浅野。
用が無いならもう行くが」
何故か話し出さない浅野を見て
私がそう云うとやっと話し始めた。
「おい、聞いていないぞ。その恰好」
(この警官服の事か)
「劇に関する質問には
全て「企業秘密」と答えろと言われた」
「…」
私の回答に、じっと
何も言わず見つめて来る浅野。
しかし数秒後、突如動き出した。
「?」
浅野は自分のブレザーを脱ぎ、
其れを何故か私の腰に巻き付け
袖を臍の辺りで括った。
「念の為だ。これから歩くんだろう」
校舎までが遠いからか。
何やかんやで気遣いの出来る良い奴だ。
「すまない。放課後に返す」
「…ああ」
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作者名:響輝 | 作成日時:2022年11月10日 0時