172時間目 ページ23
翌日_____
士気も上がり、与えられた役の
練習や準備をしていれば
あっという間に劇当日はやって来た。
先日、浅野から何故か
「劇では何をやるんだ」と訊かれたが
其れを茅野に話した処
「企業秘密」と返せと云われそうすれば、
暫く通知が止まなかった。
因みに私は裏方が善いと云ったのだが
定員は足りているらしく
中村と二人で拘束した男を連行する
警察官になった。
仮装用の偽物だが
警官の制服に着替える。
(本当は23の女の何処に需要があるのだろうか)
そう思っていると
舞台上で劇が始まった。
「ほら、行こA!」
この劇を切っ掛けに
何故か中村に名前呼びをされる様になった。
呼び方等如何でも善いが
やはり特別感があるな…。
私と中村は暴れ役である
寺坂と村松を拘束して連れて行く。
鋭い視線を感じ、客席をチラリと見れば
浅野が私の方を凝視していた。
(…早く行こう)
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作者名:響輝 | 作成日時:2022年11月10日 0時