94話 ページ45
黒井「え」
急な謝罪に、黒井さんは私の方を見るが
私はうっすらと瞳を開けながら
前を向いて言った
「あの日。貴女の後に彼女も後を追った。
アイツは最終的には始末出来たんですが
でもやったのは悟でしたので
私にはない。だからせめてもで
この謝罪を受け入れてもらいたい」
私は手に持っていた飲み物を地面に置き
向かい合って黒井さんの目を真直ぐに見た。
そして、謝罪の言葉を述べながら
深く深く頭を下げる
「本当に、すみませんでした」
ハッキリとそう云うと、彼女の手が肩に乗る
黒井「どうか頭を上げて下さい。
私は理子様の御傍に控え、命尽きるまで
御守りすることが使命でした。
なのに貴方方二人に全てを任せてしまった。
付き人失格です」
私を励ます様に言った黒井さんだが
私は頭を下げたまま云う
「貴女はちゃんと自分のやる事を全うしています。
だからこうして今も彼女の傍に居る
だからこうして私も、
ちゃんと謝罪の言葉を述べる事が出来ています。
貴女のおかげです。ありがとう
そして本当にすみません」
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響輝@お気に入り400人突破ベリサンキュ(プロフ) - わんこぉさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年10月7日 23時) (レス) id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
わんこぉ - 続編おめでとうございます!体調に気お付けて頑張って下さい!毎回楽しみです! (2022年10月7日 23時) (レス) id: dcfd46e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:響輝 | 作成日時:2022年10月6日 23時