【文スト】世界のつづき。【DEADAPPLE】

No.11 ページ11

　
　

「貴方は、魂と肉体

どちらが先だと思いますか？」
　
　



魔人「それは日本で云う、
『卵が先か、鶏が先か』という物ですか？」

　
　
　

魔人の問いに私は頷く。



　

　
　
　

　

　




「形ある肉体に魂が宿るのか、
それとも魂に体が肉付けされているのか」
　
　


　

私は補足を加えると澁澤は回答した。
　



　





　


澁澤「前者」


　
　

　

　




「いいえ、答えは後者。

いつだって魂は肉体の先にある。
そして肉体の形は、魂の形に引っ張られる」

　
　



太宰「興味深いね」
　
　

　

　
　


　

　


　




「私の様な魂に干渉できる異能者なら

己の魂の形を強く保つ事で
治癒異能力無しに様々な傷も修復される」



　
　
魔人「其れはたとえ病だとしてもですか？
もしそうならば、とても便利ですね」
　
　
　

　




「さぁ。まだ人生を十八年しか歩んでいませんので
その領域は不明のままです」

　
　


太宰「魂の形に、同じものは存在しないんだね」
　
　
　


　


　
「その辺は指紋と同じですよ。

例え一卵性双生児で片割れと幼児区別が出来ずとも
魂を見れば一発。


　




…まあ太宰(貴方)の魂は苦手ですけど」
　

　
　




太宰「悲しいなあ私」
　

「・・・」
　
　


太宰「無視しないで！？」

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