シルヴァ家次女は、もうひとりのおちこぼれ。【ブラクロ】 (ページ6)

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もうひとりの　５ページ6

アスタさんはノエルの手を引っ張って
ノエルを引き留める。

　

あー…。
本来なら、そこは私の立場だったのに。
　

まあ、もう少ししたら
ネブラ様かソリド様が、私に話を振ってくるかもですし…。

　

そろそろ私も限界ですが。
　

　

ア「ノエルに謝れ！
こんなところに呼ばれるくらいだからスゲェ奴らだと思ったのに、
他の奴らと変わらねェじゃねェか！！

下民だのネズミだの恥晒しだの、
相応しいとか相応しくないとか知るかァ！
見とけよオレは必ず＿＿」

アスタさんの言葉を遮るように、
アレクドラさんの魔法が彼を襲う。
　

…心配ですか？していませんよ。
　

なんせ、彼は

　

ア「黙らんッ！！」
　

魔法を無効化する魔法、

すなわち、“反(アンチ)魔法”の使い手なのだから。

「いいかこんちくしょォォォ！！
オレは必ずこの場の誰よりも“実績”を積んで、

魔法帝になってオマエ等全員黙らせてやる！！！！」

　

『(そんなバカげた目標が…)』
　
テーブルの上に立って剣を突き立てたアスタさん。
その姿は、明らかに“夢という架空を追う少年”だった。
　

そして、その場にいた者たちは
「無理だろう」と、鼻で笑ったり、ネブラ様はｸｽｸｽと笑っていた。
　

じゃあ私は、ここらへんで登場とでもしますかね。

　

『随分と大きな夢を持っていますね。
それが、先日仰っておられた

“ゼッテェ諦めねェ夢”ですか？』
　

ア「A！
そうだ！何だ？お前も馬鹿にするのかコンチクショォォォ！！」
　

『何も言っていないのにキレないでください。』

ア「すんませんんんんんんんん！！！！！！！！！！！」
　

元気…。

　

ソリド様やアレクドラさんらが攻撃を仕掛ける。

だけど、当然のようにアスタさんはそれを跳ね返し、
ソリド様の足を地に着けた。
　

　

『お見事。』
　

ソ「おいA！！！
同じ出来損ないとしてなんか言ってやればどうなんだァ？ｗ」
　

…あれ、私もしかして言ってませんでしたっけ。

　

ア「ノエルとAに謝れ！！！！」
　

　

『私も入れてくれるんですか？
嬉しいですね。』
　

ネ「A、貴女はどう思ってるの？」
　

『別にどうも思ってません。
私はそれぞれが、身分を考えずに平和に暮らしていたいと思うのです。

故に、誰が魔法帝を目指そうが、
誰が捕まろうが、関係ありません。
　

‥‥ですが』

　
ネ「？」