シルヴァ家次女は、もうひとりのおちこぼれ。【ブラクロ】 (ページ5)

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もうひとりの　４ページ5

戦功叙勲式。
私も勿論参加していた。

　

…だけど。

レオ「下民なら貴様らの団にもいるではないか。

四つ葉の魔導書を持ち祭り上げられ、図に乗っている下民がな……！」
　

レオくん…。

レオ「先の魔宮攻略任務、オレの方が上手くやれた！」

アレ「大した自信だな紅蓮の小僧……
別に我々は、あのような下民に期待などしていないっ！

ヴァンジャンス様の、
金色の夜明け団の理想を体現するのは我々だ！」

アレクドラさんの言葉に、
クラウスさんが反論しようとする。
　

…だが。
　

アレ「お前もだクラウス！お前程度の実力でここにいて恥ずかしくないのか…！」

「………はい……」

　

強すぎる圧迫感により、
押し黙ってしまった。

　
レオ「それからミモザ！
お前は戦線前から負傷し戦線から離脱したそうだな。

王族、ヴァーミリオン家である者が笑わせる…！」

　

ミ「…申し訳ございませんっ！」

　

皆さんきつく当たり直ぐじゃあ…。
　

ソ「いやいや、1番の役立たずはお前だよなァ？

なァノエル？魔力のコントロールもロクに出来ない
前代未聞の恥晒しがよォ？」

ノエ「ソリド兄様…。」

ネ「シルヴァ家から追放同然だっていうのに、
よくノコノコと王貴会に戻って来れたものねぇ」

ノエ「ネブラ姉、様ッ……」

　

　

そろそろやめてくれないかな。

…アスタさんも怒ってるし。

“魔力のコントロールもロクに出来ない……シルヴァ家の恥晒しね”

“クソが！！オレより先にメシを食うんじゃねェ！！”

“悔しかったら魔法で攻撃して守ってみろよ、
魔法をコントロールしてオレに当てられるんだったらなァ”

　

“何故母上はオマエを生んで死んだ。

オマエのような出来損ないは銀翼の大鷲に必要ない”

　
“同じ出来損ないの中でも、
このような差があるとはな。”

　

私とノエルの過去は似ているようで少し違う。
　

…少しでも軽い私は
姉として、ノエルを護らなければならないと思った。
　

ノゼ「一回程度の成功で態々シルヴァ家の名に泥を塗りに来たのか。

この場はオマエに相応しくない。
去れ、出来損ないめ……！」

　

ノエ「ノゼル兄様……」
　

さっきまでの震えとは格段に違う。
　

それに耐えかねたノエルは、
この場を去ろうとした。

　

・・・だが。
　

ｶﾞｼｯ
　

ノエ「アスタ‥？」