シルヴァ家次女は、もうひとりのおちこぼれ。【ブラクロ】 (ページ31)

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もうひとりの　２６ページ31

その後、急いでアジトへ戻り、
シャワーを浴びて着替えてから王宮へ向かった。
　

もう、大方の事は済まされているだろう。

今は小物の配置とかかな。
　

　

『すみません、遅くなりました。』
　

ノックをして、会場に入ると
既に準備は７～８割終わっていた。
　

ネ「あら。
ドレス選びは明日よ。どんなのがいいか考えて置いてね。」

『はい。
…何か手伝う事などはありますでしょうか？』
　

ネ「もう大方終わったわ。
　
今日はもう休みなさい。」
　

来た意味‥‥。
　

『わかりました、失礼します。』
　

ネ「えぇ。」
　

団長はいない。
もう帰ったか任務にでも行ったのだろう。
　

『・・・。』
　

　

ヴァ「？
アジトに帰ったんじゃないのかい？」
　

『貴方の方こそ、先程まで金色の夜明けに居らしたではないですか』

　

誰もいない、静かな城下町を歩いていると
上から箒に乗ったヴァンジャンス団長が降りてきた。

　

ヴァ「あぁ、私は少しね。」
　

『そうなんですか。
…では、おやすみなさい。』

　

ヴァ「いいや。君の団まで送るよ。」ﾆｺ

『団長の貴重なお時間を頂くわけにはいきません』
　

ヴァ「大丈夫。
私明日久しぶりの非番だからね」
　

『では尚更……』
　

無言の圧が凄い…。
　

『では、お願いしてもよろしいでしょうか。』

　

ヴァ「もちろん。」
　

なんか、この人の周りに花が舞ってる…？？
　

ヴァ「パーティーの準備はどうだい？」

　

『とくに問題はありません。
招待状は届きましたか？』
　

ヴァ「あぁ、丁度正午ごろ届いたよ。
…字、綺麗だね。」
　

『！
気づいたんですか。』

　
今回のパーティーの招待状は、
親しい者や、かかわりのあった者には私が招待状を書いていた。

それに気が付く人は、私との関わりが長い者のみ。
　

ヴァ「もちろん。
君の字は女性らしい、とても美しい字だからね。」
　

『褒めても何も出ませんよ。』

ヴァ「ふふ。」
　

　

アジトへと到着した私とヴァンジャンス団長。

私は素早く礼を言ってヴァンジャンス団長と別れ、
私は自室へと戻った。
　