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『少女へのプレゼント…ですか。』
 

私は今、城下町のとある公園のベンチに座って
相談を受けている。



ア「そうっス!
明日はシスコン先輩の妹の誕生日なんっスよ!!

俺も何か渡した方がいいんスかねぇ…。」
 

…アスタさんの。
 


『でも、どうして私なんですか?
私はそういうのセンスないんですけど。』

 


ア「いやいやいや!
ノエルに昔あげたプレゼントとかを教えてほしいんスよ!
 

参考にしたいんです!!!」
 



『まぁそういう事ならいいですけど…。』
 

私は手に力を入れて、
先程購入した飲み物の蓋を開けようとする。
 


…だが。


『は?』

 

びくともしない。
・・・・こういう時は、潔く諦めるに限る。
 



『コレ、開けてください。』
 

ア「これっスか?
了解っス!」
 



そして、何事もないように開け、
私に手渡すアスタさん。
 


怪力…すご…。
 

ア「で!
A先輩はノエルにどんなものあげてたんスか!?」
 


『私は…確か、ノエルが5歳になるときに
髪を結ぶリボン、6歳の時は人形、
7歳の時は洋服と帽子、その次がサンダルですね。』
 



ア「えぇ…。
服とかって、誕生日にもらって嬉しいモノなんスか?」
 


『私ならとても喜んでいますよ。
…ノエルは私が居ましたが、私の誕生日はノエル達は知らされていなかったし、

知っていた団長たちも、
毎年決して何かを催したりはしてくださらなかったですしね。』


 

ア「‥A先輩は誕生日いつっスか?」
 

『?・・・いつだと思います?』
 


ア「え!?」
 


『当てられたらいい事教えてあげます。』

ア「マジすか!?」
 


『えぇ。
私はうそをつくが嫌いですし、信用してくれて構いませんよ。』
 


ア「えぇ…」
 


『では、私はそろそろ時間ですので、
失礼します。』
 


ア「え?!」
 

『答えは、次会った時にでも。』
 

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作者名:響輝 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/gaumono1/  
作成日時:2021年9月21日 13時

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