シルヴァ家次女は、もうひとりのおちこぼれ。【ブラクロ】 (ページ14)

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もうひとりの　１２ページ14

ノゼ「…例の事件ではいくつ“☆”を得た？」
　

ある日、団長室で書類整理をしていると、
そう言われた。
　

『個人で３つの街を護ることに成功したという事で、
魔法帝より“☆”を７つ頂戴致しました。』
　

ノゼ「…副団長の件、どうする。」
　

『…………団長が認めてくださるのなら、
私自身、挑戦はしてみたいです。』

　

ノゼ「…そうか。」

　

『ご不満なら結構です。』
　

ノゼ「いいや、そろそろかと思ってはいた。
…魔法帝への連絡はしてある。
　

ネブラを呼んで来い。」

　

『ハッ』

　

執務室を出て、ネブラ姉様を呼ぶ。
　

ネ「わかったわ。行きましょう。」

　

　

ノゼ「ネブラ。
お前は、Aが銀翼の大鷲団の副団長に就くのは納得か。」
　

ネ「私は賛成です。
Aはとても視野が広く、
誰も気遣いができないような所まで手を差し伸べられる。

故に私は納得です。
‥‥ですが」
　

ノゼ「ソリド…か。」
　

ネ「はい。
ソリドはAだけではなく、
騎士団員に対しての対抗心が皆より頭一つ抜けております。

それは大きな成長の糧とはなるのでしょうが、
今はそれを悪用してばかりです。」

　

ノゼ「そうだな・・・。」

ソリド兄様…。

　

『私が直接、話をしに行ってもいいでしょうか。』
　

ノゼ・ネ「「！」」
　

『私の問題を、団長や姉様が解決しても何ら意味はありません。

それは、ただ人の権力と人望に頼るだけの云わば雑魚。
私はそのような者には決して成りたくはないのです。
　

お願いします。』
　

頭を下げる。
　

すると、団長が口を開いた。
　

ノゼ「魔法帝との会談は、１８時からだ。
…それまでに済ませろ。

喧嘩になっても構わん。
必ず説得させられるのならな。」
　

ネ「頑張って、A」
　

『はいっ！』
　