里見カップル 2 . 。

借物競走 kaito ページ5

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アナウンスが入り借り物競争が始まる
3年は最後まだまだ順番は回ってこないから
目の前のAと話しながら順番を待つ。


そういえば1年の時も話しながら待ってたっけ。
せっかく好きな奴と話せるチャンスだって思って話が終わらないように必死につなげてたな。


なんて思ってると Aが俺の顔の前で手を振る


貴『 ねえ、海斗 ！ 何回も呼んだのに。ぼーっとしてどうしたの？ 』


『 いや、なんもないよ。どうした？ 』


貴 『 忘れちゃったじゃん。 』


気がついたらもう直ぐAのレース


『 ほら、もう直ぐだよ 。がんばっておいで 。 』


貴『 はーい 』


アナウンスとともにスタートのピストルが鳴る 。
Aはお題を取り開く 。少し考える素ぶりをしてからパッと顔を上げ 応援席へ走る。


Aは魁皇高校でもめちゃくちゃ人気だから応援席に向かって走るだけで歓声が起こる。まあ、当の本人は必死でそれどころじゃないみたいだけど。


Aは水越の手を取りゴールテープに向かって走る
其の儘一位でゴールを切った彼奴は水越と抱きついて喜んでる。


嗚呼 可愛い 。


そうこうしてると次は俺の番。
ピストルの音とともに走り出し お題を開く。


これはあいつしか当て嵌まんねえな 。


そう思いキョロキョロとAを探すと水越と一緒にめちゃくちゃ応援してくれてる姿。


そっちに向かって走り出した。


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